私
私
私
いつからこんな非日常的な目にあっているのか。
なぜ私なのか
なぜ今、
命の危機に瀕しているのか。
コトリ…
私
目の縁を濡らす私の眉間に、無慈悲にも銃口が突きつけられた。
少し癖のある、栗色のゆるくまとめられた髪_。
人らしさがまるで無い冷たい感情を称えた瞳。
目の前にいるその人は、そう言った。
私
頭が真っ白になる。
この状況で戦って勝てるとは思えない。
__あまつ逃げることさえ。
何も頭に浮かんでいないクセに、ほとんど無意識に口が開いた。
私
私
__私の声は誰かに届くことさえ叶わなかった。
乾いた大きな音がかつてなく近くで響く。
私
私は意識を手放した。
ドサッ
今。
自分は一言も遺すことを許されず引き金を引かれたのだ、と
熱を持った脳で理解し、倒れた。
至近距離で僅かに血を浴びたダークスーツに身を包むその男。
相変わらず虫を貶すような表情とは裏腹に、
甘ったるい声で呟いた_。
コメント
7件
続きってありますか…?
イヌピーのヒールの件はどうなったん…!?気になって夜しか寝れないよ!?