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その日は、いつもよりちょっと早く学校に着いた
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朝日が差し込む誰もいない教室はとても新鮮だった
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窓を開けて、綺麗に光る雲をただ眺めた
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その時
「おはよ」
見覚えのある声が後ろから聞こえた
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柚木 普
柚木 普
︎︎
︎︎
柚木 普
普くんは椅子を引いて座り
少し欠伸をしながら伸びをした
︎︎
柚木 普
柚木 普
︎︎
︎︎
無意識に彼の方をじいっと見つめてしまっていた
私は、「なんでもないよ」と言って顔を背けた
柚木 普
柚木 普
︎︎
柚木 普
柚木 普
頬杖をついて窓の外を眺めていた彼がチラリと目を合わせてきた
︎︎
微笑んだ彼は、また少し真剣な顔になって
柚木 普
柚木 普
急に何を聞き出したのかと、少し考えてから答えた
︎︎
︎︎
柚木 普
︎︎
柚木 普
柚木 普
柚木 普
そう言って笑う彼の顔には
何処か儚げな、悲しいような、何かが埋もれている気がした。
︎︎
普くんは立ち上がって、私の隣に来て外を眺めた
やっぱり何故か、すごく虚しそうで
︎︎
柚木 普
気づいた時には
普くんの頬に手を伸ばしていた
柚木 普
笑みを浮かべながら少し戸惑う彼を見て我に返った
︎︎
︎︎
私は恥ずかしくなって下を向いた
熱い
耳が熱い
心臓の音もいつもより大きい
柚木 普
︎︎
柚木 普
柚木 普
私は何だか恥ずかしくて
普くんの声なんて、聞こえなかった
柚木 普
パチッと目が合った
︎︎
手が、
普くんの手が、私の頬にある
あったかい。
︎︎
柚木 普
柚木 普
︎︎
いつもとは違う、ちょっと低い声が心地いい
私は、自分の頬に冷たいものが通ったのを感じた
柚木 普
彼はその暖かい手で拭いてくれた
︎︎
自分が涙を流していることに気づいた私は
頬を触って確かめた
拭っても拭っても
頬は濡れたままで。
柚木 普
︎︎
︎︎
︎︎
もう視界がぼやけて
何も見えないけど
優しく暖かい手が
頭を撫でてくれていた。
柚木 普
そう言って、私の背中に手を回して
包み込むように抱きしめてくれた
︎︎
普くんの、匂いがする
「ごめんね」
そう小さく呟く声が、確かに聞こえた
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︎︎
そう言いながら、彼から離れようとした
柚木 普
︎︎
柚木 普
︎︎
さっきよりしっかりと抱きしめてくる彼の心の空白を埋めたくて
私も手を回して抱きしめた。
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時間が止まったみたいだった
他の音は何も聞こえなくて。
でもやっぱり何か、
大切な何かを忘れてるような心地がして。
本当に、分からないけど
そんな気がしていた。
なんであの時、急に泣いてしまったのか
ずっとそればかり考えていた
︎︎
︎︎
思い出したら恥ずかしくなって
また鼓動が速くなるのを感じた
︎︎
このままじゃ、好きになってしまう
いや、もしかすると既に…
自分の気持ちを隠すように、自販機のボタンを強く押した
ー普sideー
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…あの時の涙が忘れられない
柚木 普
今日一日は、そればかり考えていた
柚木 普
柚木 普
柚木 普
思い出したら胸が縮まる感覚がした
…◯◯は、嫌だったかな
あの時、◯◯は何も言わなかったから
柚木 普
俺は自分の額に手を当ててため息をついた
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そして、考えたくは無いことを
考えてしまった。
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ジュースでも飲んで忘れようと思って
自販機に行った
そしたら
柚木 普
◯◯が居た
柚木 普
声をかけようとしたが 足がこれ以上先に進まなかった
そしてそのまま、引き返した。