iv
緊張でかすかに震える手で、予定の場所の扉を恐る恐る開ける
身構えたものの、その部屋には誰一人と 待っている者はいなかった
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時計をみてみると予定まで30分以上は時間が あった
思わず声が出てしまう
だって初めての長期出演で、あこがれの先輩も沢山いて、そりゃ張り切っちゃうよ
なんて1人で言い訳をしながら 席に座った
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そして挨拶の練習をしだしてみる。
iv
真面目風であるべきか、フレンドリーに行くべきか
はじめの3秒で第一印象が決まると言われている
だいぶ緊張ものだぞ、これは
iv
ti
心臓が取れたかと思った
どうやら挨拶の練習に集中しすぎて、静かに扉を開けて入ってきた音は全く耳に届かなかったらしい
なるほど、これで先輩の俺への第一印象は教育番組のお兄さんになったわけだ。
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ti
iv
ti
表情は特に変わる様子はないが、声色が不思議そうだ
もしかして挨拶の練習、しないのだろうか
iv
iv
iv
ti
少し口がはにかんだ
笑った…
iv
ti
ti
iv
なんだか安心できる雰囲気だなと思った
初対面なのに、ずっと一緒にいてきたような、なんというか、安心感
これが「大先輩」なのだとよくわかった
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