これはひと夏の ちょっとした奇跡なお話。
わたくしには分かるのです。 もう死期が近いと。
そして私の好きな殿方は、 私が死ぬまでに もうここへは来ないと。
死ぬ前に人目あなたに会いたい。 そんな思いが、 小さな体の奥底からフツフツと沸いた。
夏の囀えが聞こえて 私の心を高ぶらせた。 貴方の姿一つ一つが思い浮かび、 本当に死期が近いのだとさらに 実感させた。
会いたい。 寿命なんて伸びなくてもいい。 それが私の宿命なのだから ただ貴方と会いたい 貴方ともっと喋りたい
年相応に見えない 幼さを帯質した顔に 美しい紫の瞳なタレ目 細い顔立ち 鼻はつんと長く立ち 美しい顔で 柔らかく深い紫の髪色を持つ 優しい性格の貴方に
わたくしは、会いたいのです。
賑やかな光を放つ六本木 仕事の都合で来たが 久しぶりにここへ来たような気がした。 人々が歩く音 街に張り出された広告の電子音 あまりにも変わらない風景に 少しの寂しさを感じた
それはまるで俺らだけが変わっていったと言っているかのように。 人の流れは海の流れと同様、 止まることはなく、 ただ流れ続けていた。
歩き続けると だんだん人並みが多くなってゆき、 有名人かなにかがいるのか そう思った。
いつもなら気にせず通り過ぎ このまま帰るはずだ。 はずだったのに 俺は人混みを分けて通り、 その中心まで歩いていた。
仕事上、自分から目立つ場所へと 近くのは良くないものなのに。
中心にちかずくにつれ 人々がスマホを取り出し録画をしているような光景が目に写ってきた。
ざわざわと言う音が 耳障りな音となった。 しばらく歩いてゆくと 人々が面白いとスマホを向けている ものが見えてきた。
その場にいたのは、 晴れているのに全身水浸しで、 この世界では批判されるような 着物のようなドレスを着ている少女がいた。
髪は長く腰ぐらいまであり、 綺麗な黒髪だった。 着物は全体的に赤く、 スカートは短めと 可愛らしいが、珍しい服装だ。
この情報だけで、 なぜ人々がスマホを向けているのか その疑問は、きっと "芸能人かもしれないから" だろう
目の前の座り込んでいる 少女は、 顔を下に向け 一向に上げない。
何か起こるのだろうかと 人々はスマホを向けたまま 微動だにしない
この騒ぎを聞き付けた警察が こちらへと走ってくるのが見えた。 さすがに警察に見つかるのはまずいと この場をそっと離れた。
ここまで来れば大丈夫だろうと、 つい暗く薄気味悪い路地裏に 足を運んでしまった。 癖というものは本当に怖い。
ほっと一息着いていると、 ゆっくりヒールがカツカツとなるような 足音が聞こえてきた。
咄嗟に隠れる場所を探すが、 さすが路地裏 誰かが残した落書き以外には何も無い。 暗いには暗いが、 このまま堂々とここに立っていても 姿くらいは見えてしまうだろう。
気は望まないが、 仕方なく拳銃を取り出し、 始末を行う準備をした。 今日はスーツを汚さずに済む 内容の任務だったため、 ここで血まみれになってしまうのは 少し気が引けた。
そう一言 女性の儚い声が聞こえてきた。 当たりを見渡すも、 ここには俺と彼女しか居ないようだった。
竜胆
らしくもない。 つい驚きで反応をしてしまった こうなってしまえば、 もう彼女を殺めるしかないであろう。
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
惚れている。 これは俺がもし告白する時に使おうと そう決めている言葉だ。 もっと他のいい言葉もあるだろうが、 この言葉が1番俺らしく、 しっくりきた。 まして、惚れる相手なんて 早々いないが、
そう考えたあと、ハッとした。 こんなことを話している場合では無い。
竜胆
月明かりに照らされて 相手に向けている拳銃がキラリと 光る。 コツコツとヒールの音がだんだんと近ずいてゆき、 相手の姿がちょっとずつ見えてきた。
月明かりに照らされて見える姿は、 綺麗で幼い顔立ちをした少女だった。 服は赤い着物のようなドレスを 靴は赤いヒールを
まるで彼女が主役なのように 月明かりのスポットライトが 彼女を照らした。
竜胆
竜胆
竜胆
彼女はそっと自分の胸に手を当てた。 本当に調子が狂う。 いつもならちょっとでも動いた瞬間に その頭を、胸をも 撃ち抜いていたはずなのに。
少しの情けをかけてしまったのか。 どうせはもう殺す。 この場所は血まみれになる そしたら、 またアイツに会いに行こう。
竜胆
まるで古くから俺と喋ったことがあるかのようにそっと喋る彼女。 陶器の様に白い肌は その身に纏う服や顔を さらにひきたてていた。
竜胆
竜胆
竜胆
口をついて出たちょっとした言葉。 なぜこんなことを言ったのか 自分でも把握しきれなかった。
最後の1週間位、 この綺麗な女を ほかの捨ててきた奴らと同様 絶望へと落としたいと思ったのかもしれない。
竜胆
後ろ頭をポリポリ書く。 今日ばかりは自分を自分で制御出来なかった。 月をのスポットライトは 俺まで照らしてきた。 まるで舞台で踊る役者の様に
竜胆
竜胆
竜胆
コメント
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え、あ、えっと..((語彙力低下 好きです(?)🫶🏻💕︎︎ しのちゃん久しぶりー!!
やっべぇやっべぇ これ書くのに2時間かかった…… 前より表現の仕方増やしたんだけどどうっすかどうっすか~??? てか原神ってゲームハマりすぎてやばい😇 推しが可愛い((