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TELLERお題 まとめ

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TELLERお題 まとめ

7 - こんなにも暖かい休日だから君と

♥

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2020年03月29日

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コツコツコツ

 

夜寺 圭

見事に晴れてんなあ・・・

夜寺 圭

まあ、雨とかよりは全然マシだけど

ほんのりと暖かくなったこの頃、

桜も咲き始めてきた

買い物に行く道にこういった季節のものが見れるのは嬉しい

夜寺 圭

(もう春みたいなもんだしな)

 

ガチャ

 

パタン…

キイ…

夜寺 圭

ただいまー

夜寺 圭

って、

夜寺 圭

何でお前しか居ないの?

ソファーに寝そべる一つの影

俺が買い物に行く前まで居たやつらが何故か居ない

神代 樹

・・・・・・・・・

夜寺 圭

・・・、

夜寺 圭

樹ー?

呼んでも返事が返ってくる気配は無い

夜寺 圭

(気失ってたりしないよな・・・)

こいつのことだから寝ているだけだとは思うが、

何となく心配になってくる

夜寺 圭

樹?

念のためと思ってソファーの背から顔を覗き込む

 

スースー…

夜寺 圭

・・・・・・・・・、

夜寺 圭

はあ・・・

夜寺 圭

ホントに寝てんのかよ・・・

今何時だよ

起きてからそんな経ってないだろ、おい

夜寺 圭

おいコラ樹

夜寺 圭

起きろ

ゆさゆさと肩を揺さぶってみる

神代 樹

う・・・

神代 樹

んぅ・・・・・・・・・

夜寺 圭

樹、

夜寺 圭

マジで起きろ

神代 樹

ぁ・・・・・・・・・

神代 樹

・・・圭?

夜寺 圭

そうだけど・・・

神代 樹

・・・おかえり

夜寺 圭

・・・、ただいま

神代 樹

・・・・・・・・・

ゆっくりと体を起こすが、

まだ夢現のようだ

夜寺 圭

・・・なあ樹、

神代 樹

・・・うん・・・・・・?

夜寺 圭

アイツら三人どこ行った

俺が家から出る前までは居たあの三人

神代 樹

・・・えっとね・・・・・・

神代 樹

何か駅近くにクレープ屋さんが出来たから買いに行くって・・・

神代 樹

言ってた・・・気がする

夜寺 圭

へえ・・・

夜寺 圭

で、何でお前は行ってないの?

神代 樹

眠かった・・・のと、

神代 樹

私も行っちゃったら圭一人になっちゃうから、

神代 樹

寂しいかなって

夜寺 圭

・・・・・・・・・、

夜寺 圭

お前そんな事で留守番してたの?

神代 樹

・・・「そんな事」じゃないでしょ

そう言ってムスッと頬を膨らませる

夜寺 圭

俺そんな寂しがり屋じゃねえし・・・

夜寺 圭

それに、お前が留守番してるよりクレープ食ってくれた方が嬉しい

神代 樹

・・・そうなの?

夜寺 圭

神代 樹

私は圭に置いてかれたら寂しいけどなあ

夜寺 圭

ふーん・・・

神代 樹

うん

「俺に置いてかれたら寂しい」ねえ・・・

夜寺 圭

・・・・・・・・・

夜寺 圭

は?

神代 樹

ん?

夜寺 圭

ばっ、おまっ・・・!

神代 樹

え・・・?

神代 樹

どしたの顔赤いよ?

神代 樹

風邪?

ズイッと近付いてきたかと思うと

当たり前かのように額と額を合わせる

神代 樹

んー・・・

神代 樹

熱は無さそうだけどなあ・・・

独り言のように呟く樹の額がひんやりと冷たい

夜寺 圭

・・・・・・・・・

そして一つ思った

「これ大分やばい状況なのでは」と

夜寺 圭

おい樹ッ!!

神代 樹

わっ、何

夜寺 圭

近い!!!

夜寺 圭

お前中二だぞ?!

夜寺 圭

そろそろ恥じらいってのを持てって!!!

神代 樹

は、恥じらい・・・?

夜寺 圭

お前は女で、俺は男

夜寺 圭

もうちょっと距離感考えろよ・・・

神代 樹

距離感・・・

夜寺 圭

そう距離感

神代 樹

・・・気を付ける

夜寺 圭

そうしてくれ

多分これ一生直らない気がする

コイツの双子の兄を見ていてよく思う

夜寺 圭

はあ・・・、

夜寺 圭

樹、お前留守番してて誰か来てたりしなかったか

神代 樹

??

神代 樹

来てないけど・・・

神代 樹

何で?

夜寺 圭

鍵かけてなかったから

神代 樹

あー・・・

夜寺 圭

一人で留守番してる時は鍵かけろって何回も・・・

夜寺 圭

強盗でも入ってきたらどうすんだよ

神代 樹

そんな入ってこないって

夜寺 圭

んな呑気なことを・・・

神代 樹

第一、

神代 樹

盗る物無いって

夜寺 圭

物は無いけど、

夜寺 圭

お前拉致られるぞ

夜寺 圭

さっきみたいに無防備だと

神代 樹

拉致って・・・

夜寺 圭

帰ってきたのが俺で良かったな、ホント

神代 樹

・・・・・・・・・、

神代 樹

そうだね

神代 樹

圭で良かった

クシャクシャ

神代 樹

ん、

髪をかき乱すように頭を撫でる

夜寺 圭

((ホントそう言うとこだよ・・・))

神代 樹

え?

神代 樹

何か言った?

夜寺 圭

・・・、いや、何も

神代 樹

??

夜寺 圭

じゃあ俺昼飯の用意するから

神代 樹

うん、

神代 樹

分かった

夜寺 圭

外行っても良いけど、昼までには帰って来いよ

神代 樹

うん

神代 樹

じゃあ行って来ます

夜寺 圭

ああ、行ってらっしゃい

パタン…

夜寺 圭

・・・・・・・・・

夜寺 圭

あー!

夜寺 圭

俺の馬鹿が・・・

夜寺 圭

二人きりだったんだから言えば良かった・・・!

夜寺 圭

くっそ・・・

夜寺 圭

何年初恋引きずってるんだよ俺・・・

神代 樹

・・・・・・・・・

神代 樹

もう春かぁ・・・

神代 樹

早いな・・・

暖かい風が髪をたなびかせる

神代 樹

・・・・・・・・・

「そろそろ恥じらいってのを持てって!!!」

神代 樹

・・・、

神代 樹

ふふ、

神代 樹

あんなこと・・・好きな人にしかやらないよ

圭は私の大切な人だから

神代 樹

・・・・・・・・・

神代 樹

いつか言えたら良いなあ・・・

 

こんな天気の良い日だから

暖かい休日だから

きっと何か変われるはず

いつか二人でどこかに出掛けたり、

何気ない話をしていたいな

 

こんなにも暖かい休日だから

君と__

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