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雹華さん…ただそれを押し付けるのはさすがにねえ…服従させたところでほんとに欲しいものって手に入るのか…?
雹華も可哀想だけど、洗脳させて手下にさせてるだけじゃ?
なるほど………雹華さん(多分)は、あんな過去があったからこそなのか 今のような行動に出たのも、別におかしくないですね…
4人は雹華の手下に囲われたスクールから脱出し、街を駆けていた
すまない先生
すまない先生が路地裏の方を指差す
ミスターレッド
すまない先生
すまない先生
ミスターレッド
ミスター銀さん
そう言って4人は路地裏へと走り出す
髭の生えた男
髭の生えた男
髭の生えた男
髭の生えた男
ミスター赤ちゃん
すまない先生
人1人しか通れないほどの道を進んで行く
ミスター銀さん
ミスターレッド
4人は狭い通路を進み続ける
奴隷にされている男
ミスター銀さん
ミスター銀さん
奴隷にされている男
すまない先生
ミスター赤ちゃん
髭の生えた男
奴隷にされている男
後方からズンズンと人が押し寄せて来る
すまない先生
ミスター銀さん
ミスターレッド
顔色の悪い女
ミスター赤ちゃん
すまない先生
すまない先生
ミスターレッド
レッドは上着の内側をガザガザと探り始める
ミスターレッド
すまない先生
すまない先生はレッドから小刀を勢いよく奪い取り、後方へ投げつける
先頭を歩いていた雹華の手下に突き刺さる
奴隷にされている男
奴隷にされている男
先頭を歩いている男がストップした事により、手下達が迫って来るスピードが落ちる
すまない先生
すまない先生
すまない先生
ミスター銀さん
ミスター赤ちゃん
すまない先生
そう言って4人は再び進み出す
ミスター銀さん
ミスター銀さん
すまない先生
ミスター銀さん
ミスター銀さん
ミスター銀さん
すまない先生
ミスターレッド
ミスターレッド
すまない先生
すまない先生
そう言ってすまない先生はズンズンと家へと入っていく
ミスター銀さん
すまない先生
ミスターレッド
すまない先生とレッドは地面にゴロリと寝転がる
ミスター銀さん
ミスター赤ちゃん
そう言って赤ちゃんも地面に寝転がる
髭の生えた男
扉の外から手下の声が響く
奴隷にされている男
髭の生えた男
扉の奥の男達の声が遠ざかって行く
ミスター銀さん
すまない先生
すまない先生
ミスター銀さん
すまない先生
そう言ってすまない先生は床をポンポン叩く
ミスター銀さん
4人は床に座って各々休息を取っている
すまない先生
ミスターレッド
ミスター赤ちゃん
すまない先生
ミスター銀さん
ミスター銀さん
すまない先生
ミスターレッド
ミスター赤ちゃん
ミスター銀さん
銀さんは完全に呆れきっていた
すまない先生
すまない先生
すまない先生
すまない先生
すまない先生
ミスター赤ちゃん
ミスターレッド
ミスター銀さん
ミスターレッド
すまない先生
ミスター赤ちゃん
ミスター赤ちゃん
ミスター赤ちゃん
ミスター赤ちゃん
ミスターレッド
ミスター赤ちゃん
ミスター赤ちゃん
すまない先生
すまない先生
すまない先生
ミスター銀さん
すまない先生
すまない先生
ミスター赤ちゃん
暫く4人は無言で考え込む
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスター銀さん
ミスター銀さん
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
すまない先生
すまない先生が勢い良く立ち上がる
すまない先生
ミスター銀さん
ミスター銀さん
ミスター銀さん
すまない先生
ミスター銀さん
ミスター赤ちゃん
ミスター銀さん
すまない先生
すまない先生
ミスターレッド
数分の話し合いの末、メンバー分けが完了した
ミスター銀さん
ミスターレッド
ミスター銀さん
ミスター銀さん
ミスターレッド
すまない先生
すまない先生
ミスター赤ちゃん
ミスターレッド
ミスター銀さん
そうして銀さんを除いた3人はダラリと休息を取り始めた
銀さんは休む気にもなれなかったので部屋の中を歩き回る事にした
ミスター銀さん
ミスター銀さん
部屋を見回すも必要最低限の物しか置いておらず、至ってシンプルであった
ミスター銀さん
ミスター銀さん
部屋の奥へと進んでみる
ミスター銀さん
ミスター銀さん
テーブルのホコリを払ってみたり、タンスを開けてみたり
色々してみたが何も見つかる事は無かった
ミスター銀さん
開いたタンスの扉を閉め、すまない先生達の方へ戻ろうとしたその時
ミスター銀さん
ミスター銀さん
壁の隅の方に本が立てかけられている
銀さんはその本を拾い上げ、ホコリを払う
ミスター銀さん
ミスター銀さん
ミスター銀さん
表紙に付着したホコリを払い、本の中を開いてみる
ミスター銀さん
ミスター銀さん
1ページ目には「______の日記」と書かれていた
______の部分は文字が消えており、読み取る事ができない
ミスター銀さん
ミスター銀さん
ミスター銀さん
そう言って銀さんは日記の続きのページを捲る
2006年7月4日「今日はお父さんに日記帳を買ってもらったの!私の好きな濃い青色の日記帳!とっても素敵なの!今日からこの日記を毎日書く!お父さんありがとう!」
ミスター銀さん
ミスター銀さん
2006年7月5日「今日も可愛くなる為にお化粧の勉強!お洋服のセンスも磨く為にお母さんから色々教わったの!流石お母さん、とってもおしゃれなだけあってセンスが凄く良いの。もっと可愛くなれたら良いな」
ミスター銀さん
2006年7月6日「お母さんに選んでもらったお洋服を学校に着て行ってみたの!ふりふりのフリルが付いた可愛いお洋服、とっても素敵なの。でも同じクラスの子に似合わないって言われちゃった。なんだか悲しい」
ミスター銀さん
2006年7月7日「今日もお母さんに選んでもらったお洋服で学校に行ったの。そしたら同じクラスの子にまた似合わないって言われちゃった。それに加えてお顔と服が釣り合ってないって言われちゃった。なんだか今日は疲れた」
2006年7月8日「今日もお化粧の勉強を頑張った。お母さんには顔のマッサージもすると良いよってアドバイスをもらった。もっと可愛くなる為に頑張らなきゃ。お母さんみたいに可愛くならなきゃ」
2006年7月9日「今日は授業参観があった。クラスの男子は私のお母さんを美人だって言ってた。男子達に『あれ私のお母さんだよ』って言ってみた。でも嘘つきって言われちゃった。それって私のお顔がお母さんに似てないって事?なんで私はお母さんに似ていないの?もっとお母さんみたいに可愛くならなきゃ」
2006年7月10日「お母さんは可愛い、とっても美人だ。道を歩けば男の人に沢山話しかけられるし、親戚の人達にはいつも美人だって言われてる。それに比べてお父さんはとっても地味。目も細いし、顔色も悪いし、髪も薄い。なんで私はお母さんに似なかったのだろう」
2006年7月13日「今日学校でクラスの男子にブスって言われた。なんで?私はいつも可愛くなる為に頑張ってるのにブスって言われるの?おかしいよ、おかしい、おかしい、おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしい。日記を書く気にもなれないや。」
2006年7月29日「久しぶりに日記を書いてみた。夏休みに入って、クラスの人たちに悪口を言われる事もない。水をかけられる事もないし、暴力を振るわれる事もない。そして今日は親戚の家に遊びに行く。」
2006年7月30日「何故か私とお父さんは親戚の人達に避けられる。話しかけても顔を顰められて避けられる。なんで?なんでクラスの子達と同じ事をするの?お父さんはそんな事されてるのに全く気づいていないみたい。馬鹿じゃないの?親戚に避けられてるのにずっとニコニコしてるなんて」
2006年8月1日「お父さんにあの事を相談してみた。そしたら『お父さんはそんな事されてないよ。』なんて返された。本当に馬鹿な父親だ、あの顔を私に遺伝させた挙句私の悩みに気づかないなんて。」
ミスター銀さん
ミスター銀さん
2006年8月5日「私の顔は本当に醜い事を自覚した。何故もっと早くから気づかなかったのだろう。あり得ない程に絡まり合う癖毛、一重二重の問題ではない細い目、口から出るほどの出っ歯、大きい鼻に鼻穴。これも全て父親のせいだ。父親があんな顔をしているせいだ。今すぐにでもこの顔を剥がしてしまいたい。本当に辛い」
2006年12月26日「母と父に全てを打ち明けた。顔の事で悩んでいる事、クラスメイトにいじめられている事、親族から嫌われている事。今まであった全ての出来事を打ち明けた。だが母からは「大丈夫よ、あなたは醜くなんかない。お母さんの大事な子供よ」と言われた。醜いのは事実だ、そして美人からそんな事言われたところでなんの慰めにすらならない。父からは「そのイジメをしてきた生徒を許さない。誰か教えてくれ」と言われた。私が本当に許せないのはお前なんだよお前のせいでこんな顔に生まれたんだよ。この男と女の元にいる事はできない。この男と女が憎くて仕方ない。私はこの家から出ていく事を誓った」
ミスター銀さん
日記はそこで途切れていた
ミスター銀さん
ミスター銀さん
日記を持つ手が震える
ミスター銀さん
どうすれば良いか分からず、銀さんは日記を元の場所へ戻す
すまない先生
ミスター銀さん
ミスターレッド
レッドが銀さんへと歩み寄ってくる
ミスター銀さん
ミスター銀さん
この世界は美しさが全てなの
顔が醜かったら誰からも見向きもされない
更には顔の優れた者から虐げられる始末
……でも
今の私は美しい顔、そして…
「力」を手に入れた
私を虐げてきた全ての人間に復讐する時なの
街を支配する準備はできた
全ての人間が私に服従する時が来るの