ごめんなさい…
僕が全部悪いんです…ごめんなさい。
生きててごめんなさい…
慈乃偲 棗
母さん…
母さん
何?今忙しいんだけど。
慈乃偲 棗
あの…テスト、99点で…
母さん
はあ?巫山戯んじゃ無いわよ!
母さん
誰が何のためにやってると思ってんの!?この名誉ある仕事も!
母さん
妊娠してる時だって辞めなかった!貴方のために!私の努力返しなさいよ!
母さん
アナタ!何とかしてやって!
バシン!
父さん
おい。
父さん
こっち向け。
父さん
こっち向けっつってんだろ!?
ジュッ
慈乃偲 棗
う゛っ、あ゛づい゛っ…!
突然煙草を押し付けてくる。
父さん
これ位でへばるんじゃない!
慈乃偲 棗
ごめ、なさっ…い゛っ!
また、押し付けてくる。
母さん
はぁ…
母さん
今すぐ家を出て。10時に帰ってきて。
母さん
これでも大分譲歩して上げてるんだから、感謝しなさいよ!
慈乃偲 棗
はい…
ガチャ
家を出る。
僕の存在意義って、何処にあるの?
そんな事を思うと、涙が出そうになる。
あぁ、駄目だ。我慢しなきゃ。
我慢と言う言葉で、片付けていい物なのだろうか。
我慢と言う自己暗示なんて、かけなければいけなかったのか。
分からないよ。
僕はこんなにも母さん達の事好きなのに。
何で好きになってくれないの?
ねぇ、愛してよ…愛されなくてもいいから、偽りの愛情でもいいから…
誰か僕を褒めてよ…
母さん達は、結局は僕と名誉を天秤に掛けて、名誉を勝たせてしまう。
僕の何がおかしいの?
僕がおかしいの?
僕の体は嘘だらけなの?
変わりたいの?変われないの?
僕には何も無いの?
これが僕なの?
完成させたいよ。ズルしたいよ。ねぇ、答えを下さい。
最後のヒントを、下さい。
皆ばっかり、ズルいよ…
小学生篇完
使った歌詞の歌
東京テディベア
分かったかな?
それではまた次回で!
(・ω・)/アデュー☆