コメント
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コメント失礼します!神作! 最高すぎます!
うわぁ、すごすぎる…… そして、悠くんかわいすぎる………
attention 黒総愛 (主の下手絵入ります) 黒さん6th anniversary
ぱたぱたぱた
廊下に控えめな足音が響く
ぱたぱたぱた
1人分
こんこんっ
青
聞こえるか聞こえないかくらいで 呟く青髪
目線の先にはひとつの扉
青
ほぼ息のような声は 扉の隙間に吸い込まれる
中からの反応は無い
青
青
そうすると彼は ポケットからスマホを取り出した
「あにき寝てるっぽい」
5人しかいないグループLINE
そう打ち込むと即既読が着く
「え、がてぃ?」
「起こすんは、悠くんが可哀想やな、」
「でもさ、まろ」
文面を読むだけで 誰が言っているか分かりそうなライン
「でもさ」と打ち込んだ 桃色の次の言葉を待つ
「今入ったら あにきの寝顔見れるよ」
ガチャッ
青
迷う事なく開けた扉の先
待っていた光景に思わず固まる
ベッドに乗らず 床で目を閉じる彼
艶やかな長髪は下ろされていて 無防備に寝る寝顔が何よりも愛らしい
青
青
そうだ。こういう人だ。うちのあにきは。
開いていたラインを閉じる
素早く「写真」をたちあげると
真っ直ぐ彼にピントを合わせた
青
パシャッ
青
証明に照らされる頬が柔らかい色を見せる
顔の近くにおいである花は きっと俺らが昔あげた花で。
青
首と足にそっと腕を通した
青
軽々と持ち上がる体
筋肉質な割に体は小さくて
だぼっと着こなすパーカーも合間り 小動物感が半端ない
独り占めしたい 気持ちもありつつ
他のメンバーが待つ リビングルームに足を進めた
妙な浮遊感に意識が現実世界に戻される
そっと目を開けるとそこには…
黒
青
何故かメンバーの顔がある
この距離と浮いた感覚から察するに
黒
青
黒
寝起きなんだ 許してほしい
そして確信する
お姫様抱っこなんてキャラじゃない
黒
青
黒
青
黒
青
足と腕を動かすと 割と本気で指摘を食らう
青
黒
素直に謝ると にこりと微笑んだ
青
黒
優しい声とそんな言葉に 覚めた眠気が戻ってくる
が
「ちょっ、しょーちゃん邪魔!」
「いむくんこそ!! そこ悠くんの場所や!」
「あーもう、喧嘩しないの! ほら、ほとけっちはこっちおいで」
「ねぇりうらは〜?」
「俺の膝くるか?りうらァ」
「遠慮するわ」
「俺泣けばいい?」
そんな会話で眠気なんか 吹き飛ばされた
青
目が笑っていない彼が 言葉を漏らす
青
横抱きから普通の抱っこに変わると
ぴょんっ
黒
残り10数段の階段をひとっ飛び
ドンッ
黒
青
涼しい顔で彼は笑った
青
また横抱きに変えると
ガチャリ 扉を開けた
ガチャッ
桃
白
「おめでとう!」
黒
ないこはりうらの袖を引っ張り
りうらは逃げ
ほとけは初兎を押して
初兎は決してその場をどかないという
謎の構図で御出迎えのメンバー
黒
青
まったく、と項垂れる彼
メンバーをよくよく見ると
黒
りうらとほとけはTシャツ
ないふはネックレス
初兎は手首にシュシュを付けていて
桃
赤
桃
泣かせにきたのか そうでないのか
サプライズになりきっていない 彼らが
たまらなく好きだ
黒
笑いながらしか言えない言葉
恥ずかしくて 照れくさくて
どうしても面と向かって言えない
黒
赤
桃
水
白
水
白
少し静かな雰囲気が あっという間に元通り
こっちの方が彼ららしい
白
白
桃
赤
水
青
バッと集まる視線と
そういえばお姫様抱っこだったなと 思い出し羞恥
青
黒
唐突に走り出す彼の服にしがみつく
急に走んなや!と言おうと 顔を覗くと
黒
ぎゅ、と強く彼側に身体が寄せられ 少し赤い頬が目に映る
桃
赤
白
水
白
水
赤
グイッ
青
黒
引っ張られバランスを崩す体
一瞬浮かんだ体は
ぽすっ
赤
いつの間にか最年少の腕の中
青
乱と光る瞳に こちらが冷や汗をかく
桃
珍しく口調が荒いないこの方に 目を向ければ
桃
桃
赤
トンっとソファ側に押して 倒れ込むりうら
その隙に素早く 俺を取った
桃
白
黒
白
青
白
取っ組み合いが始まる中
俺は少しないこに体を預ける
桃
ごく自然にやったから ないこも自慢するような雰囲気では無い事 を感じ取ったようだ
桃
そう囁かれて
まさか、と首を振る
黒
黒
桃
黒
桃
黒
黒
黒
1番幸せやから
紛れもなくそれは本心で
自然と頬は緩み 驚いた顔の彼を見つめる
大好きな家族(メンバー)と 大切な嫁に祝ってもらえて
今日はなんて
素敵な日だろうか
青
白
水
黒
すっと足を腕から落とすと
察して体を屈めてくれた
黒
桃
ぴんっと背中を張るないこ
ふっと高くなる目線
黒
桃
届かない。いや、足が短いんじゃなくて 体制のせいで。そう、体制のせいだ
真っ直ぐ抱かれていたら 絶対に届いてた。たとえないこでも。
横だから悪いんだ。絶対。
黒
青
青
黒
じっとフローリングを見つめる俺に 煽る言葉が飛んでくる
ないこは笑って降ろしてくれた
黒
水
えええっと嘆くないふを横目に
そういえば触れてない いむしょーに抱きつく
白
白
水
水
赤
騒がしい初兎と きゃーきゃー騒ぐほとけ
寂しそうに口を尖らせるりうら
黒
明らかに嫉妬で睨むないふ
黒
白水
持ち合わせた筋力で 2人を他メンバー側に押し倒す
赤
桃
青
ドサッ
黒
黒
5人一気に笑ってみせると
目を少し見開いて
彼らも笑った
青
黒
桃
赤
黒
白
水
黒
白
黒
白
巫山戯て笑いあって
笑顔の絶えない 絶やさないどこかの部屋
黒
青
いつもは言えない言葉を
今日は彼らに 言ってしまおうか
いや伝えないと。 次いつ伝えられるかなんて 分からないのだから。
黒
黒
黒
そう言って あにきらしく笑ってみせた