零
君は珠代という人物を知っているか?
炭治郎
!
炭治郎
なんで、
零
私は無惨の次に鬼になり、
零
そして珠代さんとも行動を共にしていた時期があった
零
もう数百年も前の話だがな
零
そこで炭治郎くんにお願いだ
零
珠代さんに会わせてほしい
零
多分珠代さんの使い猫が炭治郎くんのそばにいるはずだ
零
その猫を探してこの手紙を渡してほしい
炭治郎
……。
炭治郎
それだけですか?
零
あぁ、簡単だろう
炭治郎
わかりました、
零
この願い叶えてくれれば
零
無惨を倒す計画に付き合ってもいいぞ
炭治郎
え?!
炭治郎
けど、あなたは鬼なのでは、
零
大丈夫だ
零
私は無惨の支配から外れている
零
では用事はこれだけ
零
手紙の返事が来たら私の屋敷に来るように
零
いいか、
零
決して遥の屋敷に行くのではないぞ
零
必ずだ
炭治郎
わかりました
炭治郎
約束は必ず果たします
零
フッ、
零
いい子だ
零
長居して悪かったな
零
傷、早く治るといいな
炭治郎
はい
炭治郎
ありがとうございます
禰豆子
ム〜、?
零
禰豆子
零
そういう顔をするな
零
また会える機会があったらその時遊んでやる
禰豆子
ム〜!
炭治郎
あ!待ってください!
炭治郎
あなたは、一体どれほどの人を喰ったのですか、?
零
……。
零
誰も喰っていない
零
私は無惨の血だけで生きてきたのだ
零
では
零
また会う日まで
零
シュンッ
炭治郎
……。
炭治郎
(初めて嗅いだ匂いだ、)
炭治郎
(悲しさ、?辛さ、?分からない、零さんは何を考えているのだろう、)
零
シュンッ
零
スタッ
遥
!
遥
零!
遥
どこいってたの〜?
遥
心配したじゃーん
零
ごめんね
零
ただ、気になる人に会ってきたんだ
遥
気になる人?
零
まぁ、この話は後でいいだろ
零
行くぞ
遥
え?行くって、どこに、
零
決まっているだろ
零
煉獄さんの家だ
遥
……。
遥
は?
遥
いやいや、
遥
なんで煉獄?
遥
俺らとはなんも関係ないじゃん
零
いや、関係ある
零
少なくとも遥は
遥
???
遥
え、全然覚えてないんだけど、
遥
俺なんかしたっけ?
零
いいから、行くよ
遥
え〜、はーい、
遥
シュンッ
零
シュンッ
零
こんにちは
零
千寿郎くん
千寿郎
?
千寿郎
貴方様は、?
千寿郎
!
千寿郎
月柱様の!
千寿郎
わざわざこんな所まで出向いてくださりありがとうございます!
千寿郎
えっと、どのようなご要件で、?
零
今回は私ではなくてこちらの遥が
遥
……(俺なんかしたっけ?)
零
あなたの父
零
煉獄槇寿郎に会わせて欲しくてここまで来たのです
零
お父様は今いらっしゃいますか?
千寿郎
父上ですか?
千寿郎
それなら居間の方にいらっしゃいます
千寿郎
ではどうぞ
千寿郎
こちらへ
零
ありがとう
遥
……。
遥
なぁ、俺なんかしたー?((ボソッ
遥
煉獄の父ちゃんなんて関わったことねぇけど?((ボソッ
零
今に分かるよ
零
遥が1番知っている人だ
遥
???
千寿郎
こちらへどうぞ
千寿郎
月柱様
零
あぁ、ありがとう
遥
……。







