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#krpt
のの
37
56
#ちょっぴり感動
あわ
305
扉 開 ( jp
美術室は校舎の東端、階段を上がった先の突き当たりにある。油絵の具とテレピン油の匂いが染みついた空間には、イーゼルが整然と並び、壁際にはデッサン用の石膏像や木炭の箱が積まれていた。部員はそこそこいるはずだが、今日この時間に姿を見せているのは窓辺で水彩を描く女子部員たちだけで、あとはじゃぱぱとうり。
ur
振向 / 調色板 洗
jp
中 入
うりは蛇口を止めて振り返った。腰に手を当てて、わざとらしく傷ついた顔を作ってみせる。
ur
口角 上 / 揶揄
jp
拗 / 席 着
ur
微細 笑 / 刷紙 取出
ur
机 置
倍、とまではいかないが、普段の一回分よりは確実に多い。美術の授業中高確率で寝ていることへの仕返しか、それとも単に溜まっていたのか。どちらにせよ、帰り道が遠のくことだけは確かだった。
jp
刷紙 捲
ur
隣 座
jp
口角 上
ur
画布 運筆
jp
鉛筆 走
お互いに集中する時間が流れた。デッサンをしている最中、ふと横を見る。うりが水彩画を描いている姿は本当に綺麗で、じゃぱぱは目を離せない。好きな人だからだろうか。
ur
jp 見 / 筆 置
jp
慌 目線 戻
ur
不敵 笑
睨視 ( jp
ur
微笑 / 頭撫
jp
頬 赤染
今度はじゃぱぱの目の前で髪を触った。いや、触ったどころではない。撫でた。睨んでいた目はすぐに緩み、驚きに変わる。そして頬がほんのり赤くなる。しかしじゃぱぱを現実に引き戻すかのように、一人の部員の声が美術室に響いた。
部員
手上
ur
振向 / 立上
袖掴 ( jp
ur
jp 見 / 優声
jp
慌 袖離
そのまま部員の元へ行ってしまった。うりは筆法を教えているようで、距離が近い。隣が自分じゃないだけで心がモヤモヤする。袖を掴んだのも、あっちに行ってほしくなかったから。
ur
戻 / 運筆
その問いかけは教師と生徒の距離感としてはいささか踏み込みすぎていた。奥で水彩を描いていた部員がちらりとこちらを見たが、すぐに目を逸らして作業に戻る。
jp
動揺
ur
問 無視
jp
恋慕 / ur 見
ur ) 筆 止
冗談めかした口調ではあったが、あの緑の目はまっすぐうりを捉えていた。逸らす気配がない。夕方の光が美術室の高窓から斜めに差し込んで、二人の間に長い影を落としている。
jp
当惑
ur
鼻笑
jp
顔 背 / 漏声
ur
薄笑
引く気配はまるでなかった。むしろ楽しんでいる。じゃぱぱが否定すればするほど、この男は嬉しそうな顔をするのだから始末に負えない。
jp
不貞腐
ur
頬杖 / jp 熟視
jp
呆 / 恥
ur
jp 頬 触
jp
赤面
ur
寵愛
jp
距離 取
会話が完全に脱線していた。プリントは一枚も進んでいない。奥の女子はとっくに帰り支度を始めていて、「お疲れ様でした」と小声で告げると、そそくさと美術室を出ていった。残されたのは二人だけ。
コメント
2件
素敵、天才、神か?
#2読み終わったよ〜! 美術室の空気感、すごく伝わってきた。テレピン油の匂いとか、夕方の光とか、映像が浮かぶみたいだった。 うり先生との距離感がじわじわ縮まってくの、もう……! 頭撫でられて赤面するところ、めっちゃ可愛かったし、袖を掴んじゃう衝動、すごく分かる。「好きなくせに」って言われて否定できないじゃぱぱがもう、こっちまで照れるよ。 「嘘つくの下手だね」って笑われるのが、なんか甘くてずるい。二人だけ残ったラスト、続きが気になりすぎる〜!