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アルト・フェルン
痛い 痛い
首が、喉が、 焼けるように痛い。
リチェルカ・キャンベル
リチェルカ・キャンベル
12歳くらいの少女が、横たわった俺を悲痛な面持ちで眺めている。
アルト・フェルン
心配するなと口に出そうとするが、喉に傷を負ったため上手く声が出ない。
リチェルカ・キャンベル
リチェルカ・キャンベル
少女は俯き、大きな瞳からぽろぽろと涙を零す。
励まそうとしたのに泣かせてしまった事に罪悪感を感じ、俺はそっとその綺麗な銀髪に手を…
アルト・フェルン
リチェルカ・キャンベル
リチェルカ・キャンベル
しかし、俺の行動も虚しくここで意識が途切れ、その少女を更に泣かせてしまうことになったのだ。
アルト・フェルン
声の出せない 青年と 奴隷の少女
治療師(ヒーラー)
治療師(ヒーラー)
アルト・フェルン
ただいまあの日 魔物の襲撃に あってから3日後。
そして声が出ない!!!
あの日からずっと手記生活である。
アルト・フェルン
ちなみに意識を失った後、ちょうど魔物の襲撃に合わせて呼んでいた治療師(ヒーラー)が到着し、
何とかギリギリ一命を 取り留めたのだが、
アルト・フェルン
アルト・フェルン
アルト・フェルン
俺が意味の無いたらればを悶々と考えていると、コンコンとノックの音が響いた。
アルト・フェルン
アルト・フェルン
文句を垂れながら ドアを開ける。
しかし開けた瞬間 不満など吹っ飛んだ。
リチェルカ・キャンベル
リチェルカ・キャンベル
アルト・フェルン
何故って、そこに居たのは何時ぞや助けた少女だったのだから。
………
……
…
リチェルカ・キャンベル
俺はイスにすわり、落ち着かないのか辺りをキョロキョロと見回す少女を見つめる。
腰程ある綺麗な銀髪に、雪のような白い肌。
そして赤い瞳という、なんとも兎のような印象を与える少女だった。
アルト・フェルン
アルト・フェルン
リチェルカ・キャンベル
そんな俺の視線に気づいたのか、少女は恥ずかしそうに頬を染める。
アルト・フェルン
アルト・フェルン
アルト・フェルン
リチェルカ・キャンベル
少女は不思議そうに顔を傾げた後、俺が言葉を伝える為に差し出した紙を悲しそうに見つめる。
リチェルカ・キャンベル
その言葉を聞き、俺はようやくこの少女が俺の容態を気にして家を訪れてくれたことに気づいた。
アルト・フェルン
アルト・フェルン
そう慰めたつもりが、少女は涙目になり着ている服をぐしゃりと握りしめる。
リチェルカ・キャンベル
リチェルカ・キャンベル
まるで人生の大決断をしたかのような少女の様子に、今度は俺が首を傾げる。
アルト・フェルン
アルト・フェルン
そんな俺の様子など知らないのか、少女は持っていた袋から 見るからに怪しい首輪を取り出す。
リチェルカ・キャンベル
リチェルカ・キャンベル
リチェルカ・キャンベル
アルト・フェルン
俺はいきなりの奴隷発言に、紙に書くことも忘れそう呟く。(呟けないけど。)
しかし当の本人はなんてこと無さげに、その首輪を自分に嵌める。
リチェルカ・キャンベル
アルト・フェルン
アルト・フェルン
あまりの超展開に、読めるか読めないかギリギリの走り書きを慌てて少女に見せる。
しかし、少女は何故か不敵ににやりと笑った。
リチェルカ・キャンベル
リチェルカ・キャンベル
リチェルカ・キャンベル
まるで今まで嘘泣きだったかのように怒涛の勢いで攻めてくる少女に、俺は混乱する。
アルト・フェルン
その瞬間、あともう一押しだと言うように少女は俺に抱きつく。
というか、俺も座っていたので向かい合って膝に乗っているような形だ。
そしてあろう事か、俺の耳元に顔を寄せて……
リチェルカ・キャンベル
リチェルカ・キャンベル
その言葉に俺の心臓がドクドクとなる。
先程兎と称した少女に食い殺されそうだなんて、とんだ笑い話である。
そしてトドメにあろうことか、鼻から一筋の血が垂れて首輪に……
アルト・フェルン
アルト・フェルン