ある雪の日のこと。
痩せ細った"ひとり"の男の子が力無く座っている
通行人は見て見ぬ振り、気付かぬ振りをする
そんな中、ある男がその子に声をかけた
???
どうしたの?
男の子は少し怯えながらも小さい声で
霞月 神威(幼少期)
捨て…られた…
と言う
その男は、男の子に
???
生きたいかい?
と問う
少しの沈黙の後…
霞月 神威(幼少期)
生き…たいッ…
そんな声が聞こえた
???
じゃ、俺に着いてくる?
霞月 神威(幼少期)
うん…
???
お前の名前は?
霞月 神威(幼少期)
か…ッい
???
なんて?
霞月 神威(幼少期)
神威…
???
いい名前だな、じゃあ行こうか自由を掴みに
そう男が言った時には雪が降り止んでいた