綺乃麗良
どこ?
綺乃麗良
綺乃麗良
綺乃麗良
なんでだろう
何となく、あっちに行くべきだと感じる
綺乃麗良
私は少しふらつきながらも林の中へと入っていった
林の中を抜けると
川が見えた
綺乃麗良
私はボーッとしながら
川を沿いを歩く
すると、少し離れた場所に小屋が見えた
私はなんとなく小屋に近いた
???
???
綺乃麗良
小屋に近くと、とても人間とは思えない
異様な姿をした人に話しかけられた
だが、私は不思議と違和感を感じなかった
???
???
綺乃麗良
???
綺乃麗良
どうやら"その人"はこの川の門番のような役割をしているらしい
「小屋から川を眺めてるだけでいい」と言われた私は
綺乃麗良
とOKを出した
???
綺乃麗良
そい言うと"その人"はどこかへ行ってしまった
いや、気づいたら消えていた
の方が正しい表現かもしれない
綺乃麗良
私はそこら辺に座って川をボーッと眺めた
数時間後
綺乃麗良
気づいたら数時間も経っていた
だが一向に"その人"は戻って来ない
その時
綺乃麗良
頭に有り得ないほどの激痛が走る
そして
__て
綺乃麗良
______きて
生きて!
綺乃麗良
頭の中から声が聞こえる
この声は……あれ
綺乃麗良
考えて見ればおかしい
ここに来るまでの記憶が一切ない
それに……何か大事な事を忘れている気がする
綺乃麗良
綺乃麗良
また頭に痛みが走る
瞬間
麗良ちゃん!
聞き覚えがある……でも誰の声か分からない声が聞こえる
この感覚を味わう事に心の穴が大きくなる
綺乃麗良
綺乃麗良
自分の声は酷く震えている
分からないことへの不安……そして
何か……大切な事を……大切な人を忘れてしまっている……その事への恐怖
もう、一生思い出せないのではないだろうか……そんな不安ばかりが大きくなる
……一生…?
私は…今生きているのか……?
綺乃麗良
まただ、頭が割れるように痛い
麗良…
生きてて…良かったッ
綺乃麗良
瞬間、私の頭に膨大な量の記憶が流れ込んでくる
綺乃麗良
綺乃麗良
そうだ……私は自殺したんだ
優雫を置いて……
私は直感する、川の向こう側に行けば死ぬ
そして、こっちには二度と戻って来れない
自殺したんだ……私は
この世に未練がないと思ってたから
でも…優雫が居た
私が死んだらもう優雫と会えない
優雫を……一人にしてしまう
綺乃麗良
人はいつか死ぬ
だから私もいつかは死ぬ……
でも
でも!
綺乃麗良
私は立ち上がり
小屋から出る
そして、林の中へと入っていく
なんとなく、ここを真っ直ぐ走れば戻れる気がした
絶対に振り返ってはダメだ
振り返ったかきっと戻れない
綺乃麗良
林の中を一心不乱に走る
待ってて……優雫、みんな
綺乃麗良
コメント
1件
そうだよ!生きて!