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まぁこんなタイミングで下の子ができても嬉しくないね、((最低人間1 続き楽しみにしてる!
今日は土曜日。
熱で学校を一週間休んでたから、月曜からは卒業式の練習に追いつくように頑張ろう。
そう思ってた時。
コンコン。
とドアをノックする音が聞こえた。
『入るわよ』お母さんの声が聞こえる。
顔は見えないけどおそらく笑っていた。
紫
お母さん
お母さん
紫
紫
俺は理解が追いつかなかった。
弟か妹ができるってことなのかと思った。
紫
お母さん
〚やったぁぁ!お兄ちゃんになれる!〛
数年前の自分なら喜べてたはず。
でも今の自分は…
どうして?
という気持ちしかない。
おばあちゃんが死んじゃって、その後にお兄ちゃんになるってこと…?
それなら…_
おばあちゃんが生きてるほうが嬉しかったかもしれない。
赤ちゃんが産まれることだって、嬉しいことなのは知ってる。
でも、新しい弟か妹より、思い出の詰まったおばあちゃんのほうがいいのではないのかなと思ってしまう。
『人が嬉しそうにしてるときは、自分も喜びなさい。』
そういうおばあちゃんの声がフラッシュバックする。
紫
紫
そう言ってお母さんを安心させた。
本当は嫌だった。
どうしてこんなに醜い性格なの?
お母さん
お母さんは、笑顔でドアを閉めた。
紫
紫
俺は世界で一番と言えるほど最低だ。
こんな自分が大嫌い。
時間が進まなければいいのに。