桃
桃
コンコン
桃
お…て……
おき……て
起きてください!!!
桃
赤
桃
赤
赤
赤
赤
看護師は微笑みながら手際よく布団を剥がす
桃
桃
赤
桃
桃
桃
赤
赤
桃
赤
桃
看護師はそそくさと病室を後にする
俺は雑に畳まれた布団を直しまだ少し暖かい布団で暖をとる
普通こんなに雑に扱われたらニュースにでもなるだろう
だが別に雑に扱われても不快にだとは思わない
俺が幼少期の頃から入院していて病院にいる人はほぼほぼ顔見知りだ
そしてあの看護師は俺を何年も担当しているかなりの古株だ
俺は今19で5歳から入院しているから14年ここにいる
そして彼は俺が入院する1年前に雇われたそうだ
つまり彼に仕事現場を教えたのは俺と言っても過言ではないだろう
桃
俺がそうつぶやくと病室のドアが開いた
紫
桃
紫
紫
桃
紫
桃
桃
彼は紫
精神科の先生だ
かと言って俺に特別精神的に問題がある訳ではない
病院に長く入院しているとかなり気が滅入る
余り人に言うことではないが何度か霊障に合う事もある
言わば金縛りや窓の外を見ると丑の刻参りをしている者もいる
そんなこんなで狂わないように紫さん、基精神科の先生と少し世間話をするそうだ
紫
桃
紫
紫
桃
桃
紫
桃
桃
紫
桃
紫
桃
紫
桃
紫
紫
桃
紫
桃
紫
紫
紫
桃
紫
桃
紫
紫
紫
桃
紫
桃
紫
紫
桃
桃
桃
紫
紫
桃
桃
紫
紫
紫
桃
紫
紫
桃
そうして紫さんは軽く手を振ってから病室を後にした
桃
ビッピッピッと心拍数を表示する機械の音がする
名前は確かベットサイドモニタ…だっけ?
折角音の鳴らない時計を買ったのにこれじゃあ五月蝿くて堪らない
桃
桃
俺は腕に着いている拘束具を引きちぎる
そして指に付いているプロープを取る
血圧やら何やらを測っていた為指には血の跡がある
桃
俺は窓から飛び降りある病室に向かった
俺の歩きに合わせてひたひたと足音がなる
窓から飛び降りてもすぐに使われていない病棟に入った
アイツらも学ばねぇよなぁっと思いながら
桃
桃
俺は探していた病室のドアの前に立ち
「コンコン」
っと2度ドアを叩き
桃
桃
俺が元気よく彼の名を呼ぶと
黄
っと優しくカーテン越しに出迎えてくれた
単発
人気でしたら続編を出すかもしれません
コメント
7件
この話気になる!!!
あ、うんとすっっっっごく続き見たい!