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夏都
2話
夏都
……
やっぱり、綺麗なお店
須知
あれ、君この間の
夏都
あ……どうも
お客さんを送り出した須知さんがこちらに気づく
須知
来てくれたんだ
夏都
あの！お礼が、言いたくて
須知
全然いいのに…とりあえず食べて行きなよ
夏都
…はい
須知
注文どうする？
夏都
えっと、その前にこれ
須知
なにこれ？
須知
お菓子？
夏都
…はい、お礼にどうぞ
須知
こんなもらうほどのことはしてないよ
夏都
助けてくれた上にご飯までご馳走になったので
夏都
お金はいいと言われたので、お菓子を
須知
俺が勝手にやっただけだから気にしなくていいのに
夏都
じゃあこれも勝手にやったことなので、後は好きにしてください
須知
……強引だねw
須知
わかった、大事に食べるね
須知
それで…なに食べる？
須知さんが差し出したメニュュー表を受け取る
夏都
ナポリタンください
須知
わかった
安いメニューを選んだつもりだった
ピーク時を過ぎたカフェは数名の客しかおらず、店内に流れる音楽が静かさを強調する
前来た時も思ったけどここはどこよりも落ち着く
須知
お待たせしました
夏都
わあ……！
須知
ふふっ
夏都
いただきます
夏都
ﾓｸﾞﾓｸﾞ)……っ！
美味しい
匂いも味も見た目も全部が美味しい
俺の下手くそな料理とは全然違う
不思議と心まで満たされた
夏都
ごちそうさまでした
夏都
お会計いいですか
須知
うん
夏都
やっぱり、須知さんの料理はいいですね
夏都
心まで暖まるような気がする
須知
言い過ぎじゃない？w
夏都
そんなことありません
夏都
……また、来ようと思います
須知
嬉しいな、君にそう言ってもらえて
須知
いつでもおいで
夏都
……はい
夏都
ありがとうございました
夏都
戻りました
店長
あ、おかえり暇くん
夏都
ありがとうございました
夏都
多く休憩とらせてもらって
店長
全然大丈夫だよ
店長
この時間はほとんどお客さん来ないからね
夏都
店長も休憩してきてください
店長
そうしようか
店長
奥にいるからレジよろしくね
夏都
はい
店長
何かあれば僕に言ってね
夏都
わかりました
古本屋のバイトは気に入っている
時給が高いわけじゃないが店長もお客さんもいい人で働きやすい
客
お願いします
夏都
はい
夏都
お会計1,600円になります
客
はいじゃあこれで
夏都
お釣りとレシートです
夏都
ありがとうございました
……埃あるな
ちょっとだけ掃除するか
ガチャ
夏都
いらっしゃ……
蘭
やっほ
蘭
なっちゃん！
夏都
蘭かよ…
蘭
なんだよ、俺じゃ悪いのか？
夏都
買わないなら帰れ
蘭
今日はちゃんと買うよ
蘭
今度のレポートに必要なんだけど。その本、気になってたから
蘭
丁度夏都の店で見かけたし買おうと思って
蘭
あ、これこれ
夏都
お預かりシマース
蘭
……なっちゃんなんかあった？
夏都
え？
蘭
いつもよりいい顔してる
蘭
絶対なんか『いいこと』あったでしょ
夏都
…どうだろ
蘭
えー言ってよー！
夏都
…俺も、わからないから
蘭
ふーん
夏都
はい550円
蘭
はい
夏都
ん、レシート
蘭
ありがと、またくるね！
夏都
…来なくていいって
蘭
またまたぁ！じゃあね！
ガチャ
夏都
……
いいこと、か
須知さんと話したのは『いいこと』になるのだろうか
でも、心が温まったのは本当
須知さんに会えたことは『いいこと』にしたいな
あめいろ
お疲れ様でしたー！
あめいろ
お久しぶりです
あめいろ
更新遅れてすいません
あめいろ
たくさんの♡ありがとうございました
あめいろ
それではまた次回
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