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あの夏"
僕
下校中だった
いつも通ってるあの踏切
そこに君がいた
レイ
僕
レイは僕の友達"
遮断桿はとっくに下りてる
そこにいたら
轢かれてしまう
レイ
僕
レイ
君が笑ったその瞬間
人身事故が起こった
死者一名
死んだのは
君だった
時は遡り8月1日
レイ
レイ
レイ
ガタッ
レイ
いじめっ子
イジメられてる子
いじめっ子
このクラスには暗黙のルールがある
クラスにあるいじめだ
虐めてる子達に逆らった子とか気に入らなかったこの机に
花瓶が置かれる
その花瓶を置かれた人間がいじめられるというもの
何も刺激せずに普通にしてたから今まで私は虐められたことがない
レイ
イジメられてる子
いじめっ子
いじめっ子
先生
イジメられてる子
いじめっ子
先生は見て見ぬふりだ
私も申し訳ないけど
怖くて助けられなかった
先生
先生
僕
レイ
転校生が来た
先生
レイ
僕
レイ
僕
レイ
僕
レイ
君とはすぐに仲良くなった
元々仲良かった子が虐めの標的になって不登校になった
それからは仲いい子が居なかったから君の存在はとても嬉しい
私は8月の初めに転校した
転校先の学校でできた最初の友達。レイという女の子
君は優しくて可愛い
レイ
僕
いじめっ子
イジメられてる子
いじめっ子
ドッシャーン
イジメられてる子
いじめっ子
いじめっ子
僕
僕
私が止めようとする手を
レイは止めた
レイ
僕
レイ
レイは僕にこのクラスの暗黙のルール…
イジメについて教えてくれた
そしてレイの友達がそれが原因で不登校なことも聞いた
レイ
レイ
止めなければいけない
けど君のそんな顔見てられない
僕
僕
僕
レイ
レイ
君が転向してきて何日か経った
放課後
レイ
僕
レイ
レイ
僕
僕
レイ
僕
僕
レイ
君といると僕は楽しい
僕
レイ
僕が指さしたのはカラフルなリボンのキーホルダー
僕
レイ
レイ
僕
レイ
僕
レイ
お揃いという言葉が
君から僕に向けられただけで
飛び回るほど嬉しかった
僕
2人でスクールバックに着けた
レイ
僕
君と私は友達
気が合うし君は優しい
レイ
レイ
いじめっ子
イジメられてる子
いじめっ子
レイ
無視
無視
これでいいの
私が君と平和に過ごすには
無視しかないよね
A
A
レイ
Aは幼なじみ
レイ
A
A
レイ
僕
僕が初めて恋した人は
女の子でした
その恋に気づいたのは
君が僕意外と話してて
どうしようもなく
胸が痛いから
レイ
A
レイ
僕
自分勝手なのは分かってる
けど
君が好きだから
これは辛いよ
レイ
レイ
レイ
レイ
レイ
夏休みに入った
君は私に連絡してこない
夏休みは君と遊びたくて
予定入れていなかったけど
君は予定があったのかな
夏休みが終わった
僕はずっと君を考えてた
遊びに誘う勇気なんか僕にはない
君にはきっと好きな人がいる
僕の恋は叶わない
僕
けど、君がもし
僕しか頼れない状況を作れたら
先生
先生
いじめっ子
いじめっ子
僕
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
いじめっ子
……
休み時間
教室に誰もいない
いじめっ子の机には花瓶
僕
もし
これをレイの机に置いて
レイが虐められる
そうなると
頼れるのは僕だけになるよね
これなら
両思いになれるかもしれない
僕はそう思いながら
貴方の机に花瓶を置いた
翌日
レイ
僕
僕
いじめっ子
いじめっ子
レイ
レイ
いじめっ子
レイ
いじめっ子
レイ
僕
いじめっ子
いじめっ子
レイ
いじめっ子
レイ
レイ
いじめっ子
いじめっ子
レイ
隣の教室にて
僕
見てられるわけが無い
レイが虐められてるのなんて
後で優しくすれば…きっと…
レイ、ごめんね
けどこれは仕方なかった
レイ
教室からレイの悲鳴が聞こえる
君の美しい声は
悲鳴と化して
夏の静寂を切り裂くように
鳴り響いた
君の声を無視するかのように
教室から見える空は
真っ青に輝いている
9月1日
私が虐めのターゲットになった
それから1週間…
9月7日
レイ
とても辛い
痛くて
怖くて
君は私に優しい
だけど
虐めを止めようとはしてくれない
そうだよね
君も
怖いよね
レイ
君といつもふたりで帰った道
必ず通った踏切
そこで死のうと思う
レイ
電車が迫ってくる
僕
レイ
僕
見られたくなかったな
こんな最後
最愛の君に
レイ
私の最後の笑顔
どんなのかなんか私自身は見れないけど
君の心に
永遠に焼き付いて欲しい
君しか見れない
私の最後
ドシャッ
僕
僕
君が死んだ
僕がしかけたいじめのせいで
僕は最愛の君を
殺してしまった
いじめっ子
いじめっ子
君が死んでも
アイツらは薄笑い
僕には獣のように見えた
僕
君が悪いんだよ
僕だけを見ててよ
君の苦しみから
僕に助けて欲しいでしょ?
なんで僕の手を掴んでくれない?
僕に助けを求めて欲しかった
僕が殺したの?君を?
僕
レイ
僕
君の最後の笑い声
最後の笑顔
全部全部
僕のせい
僕のせいで君は死んだ
君の死ぬ瞬間が
脳内で永遠にフラッシュバックする
もう辞めてくれ
僕が悪かったから……"
僕
毎日…寝てる時も起きてる時も
君の姿が脳内にいる
もう限界だった
僕のせいだ
僕
君とのお揃いのキーホルダー
僕のは早くもボロボロだ
君は最後まで付けてくれた
僕ももう終わらせよう
君になら
取り憑かれてしまってもいい
悪なんか居ない
2人だけの透明な世界で
愛し合えたら
どんなに良かっただろうか
僕
僕
僕は今踏切の中
あの日の君と同じように
遮断桿は下りている
レイ
僕
電車はすぐそこ
僕はもう終わり
君と一緒に
レイ
僕
僕
僕
透明な君は
僕を指さしてた
名無しのM
名無しのM
名無しのM
名無しのM
名無しのM