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すず

おはよー

すず

あれ?

すず

誰もいない…

すず

皆…仕事だっけ?

すず

今何時?

すず

すず

っ!!

すず

もうこんな時間!?

すず

やばーい!
遅刻!遅刻!

すず

いってきまーす!

ガチャ‼︎

すず

は?

すず

ここ…どこ?

すず

えっ?えっ?

夢?…夢…よね

すず

あは…はは…

すず

とりあえず…家に

すず

!?

すず

あれ!?

玄関の扉が無い!!

すず

嘘!?

すず

何で消えたの!?

すず

こんな森に
独りぼっち!?

無理無理無理!!

夢なら早く覚めて!!!

大丈夫?

すず

ひっ!?

すず

だれ!?

あ、ごめんね…
驚いたよね

すず

…人間?

ん?うん…?

すず

良かったぁ!!
ぼっちじゃなかったぁ!

本当に大丈夫?

すず

大丈夫じゃない!

すず

玄関を開けたら
目の前は森だし!

すず

誰もいないし!!

落ち着いて…
すずちゃん

すず

へ?

すず

何で私の名前…
知ってるの?

さすがに俺の事…
覚えてないよね

小学校が一緒で
俺は四年生の時に

すず

!!

すず

みずき君!?

みずき

あ、思い出してくれた?

すず

わああぁ!
すっごく久しぶり!

みずき

…うん
久しぶりだね

すず

本当に嘘みたい…

小学校で同じクラスだった みずき君

みずき君は 四年生の時に転校をして

それから会っていない…

私の 初恋の人

すず

夢なら覚めないで

みずき

ん?何か言った?

すず

ひゃ!ううん!!
何でもないっ!

みずき

とりあえず…
出口を目指そう

すず

…出口?

みずき

遠回りだけど
森を抜けられるよ

みずき

さぁ、行こう?

すず

…うん!

すず

私達…
今は高一だから…

すず

6年振りって事か!

みずき

6年かぁ…

みずき

長いね…

すず

うん!

すず

こんなに不思議な体験…

すず

本が出せそう!

みずき

本?

すず

だって

すず

玄関を開けたら
森があって

すず

6年振りに
同級生に会うなんて…

すず

これって
奇跡だよね!?

みずき

ふっ

みずき

あははっ!

すず

へ?

みずき

すずちゃん…
変わってないねっ

みずき

なんだか安心したよ

すず

っ!

柔らかい笑顔

優しい声

すず

みずき君こそ
変わってないよ…

みずき

そうかな?

すず

あ、でも…

すず

イケメンに成長したよね

みずき

えっ

すず

んん!?

何言ってるの私!?

すず

い、今の忘れてっ

みずき

はははっ
絶対に忘れないよ

すず

いじわる!
忘れてよー!

みずき

すずちゃんも…

すず

ん?

みずき

昔のままで…
可愛い…と思う

すず

んんん!?

は!?今の何!?

私、顔赤くない?

ってか みずき君も顔赤い!!

すず

な、何言ってるのよ!!

みずき

ごめん、ごめんっ

すず

もー…

ちょっとこれ…

良い雰囲気ってやつ?

すず

みずき君…
高校どこなの?

みずき

…すずちゃんは?

すず

私は…

それから

私達はたくさん話しをした

みずき君が質問をして

私がいっぱい答えて…

2人でたくさん笑って

すごく

楽しかった

みずき

さ、着いたよ

すず

…え?

みずき

この湖に入って?

すず

は?

すず

なっ!?
何を言ってるの!?

すず

無理だよ!!

みずき

無理じゃないよ?

みずき

帰らなくちゃ…

すず

すず

みずき君…

すず

それじゃあ…

すず

手を…

みずき

え?

すず

手を繋いでくれる?

みずき

みずき

すずちゃん…

それから

みずき君は

私の両手を優しく握ってくれた

すず

っ…

みずき

ずっと好きだった…

すず

!!

すず

わ、私も…だよ

みずき

みずき

…ありがとう

みずき

嬉しいな…

みずき

だから

すず

みずき君?

みずき

幸せになってね

すず

え?

すず

みずきく

バシャン‼︎

みずき君が

私を湖に落とした

その事に気付いたのは

息が出来ないと 自覚した後だった

苦しい

息をしなくちゃ…

息を!

息を‼︎

先生

目が覚めましたね
ゆっくり息をして下さい…

すず

…!!

すず!!
あぁ…良かった!!

すず

…う、うぅ

先生

大丈夫ですよ…
深呼吸をして

目が覚めた時…

私は病院のベッドの上

落ち着いた お医者さんの声と

安堵した母親の 泣き声が聞こえた

私は交通事故に遭って

意識不明の重体だったそうだ

正直…あまり実感が無い

そして

意識がはっきりして

思い出した事がある

みずき君の事だ

みずき君が転校したと… 思い込んでいた

本当は違う

本当は…

みずき君は 小学校四年生の時に

交通事故で死んだ

何故か

その『扉のむこう』では

この事実を忘れていた

…みずき君

すず

私を助けてくれて

すず

…ありがとう

多分…ずっと先の未来

もう一度 その扉を開ける日が来る

そしたら

すず

また…

すず

たくさん…
お話をしようね

fin

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