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するはずのなかった初恋

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するはずのなかった初恋

1 - 私は大金持ちだから。

♥

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2019年09月09日

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お母様

龍華ちゃん、今日はお留守番頑張ったわねー!

薬師寺龍華

うん!龍華、1人でちゃんと待ってたよ!

お母様

はい、ご褒美に龍華が欲しがっていたネックレスよ

薬師寺龍華

わーい!

お母様

そうそう!今月のお小遣いよ。はい、1万円。

薬師寺龍華

わーい!

これが幼少期の頃の私の記憶。

そして今も…

お母様

龍華、凄いわね!また、成績、テストで一位だなんて

薬師寺龍華

こんなの当たり前ですわ。お母様。

お母様

ふふっ、そうね。ほら、ご褒美に5万円あげるわ。これでお友達とお買い物でも行きなさい。

薬師寺龍華

ええ。そうですね。

今でも私は驚く程に金持ちだ。

そして私には許嫁もいる。

お母様

そうだわ。もうすぐ一太くんが来るそうよ。

薬師寺龍華

わかりました。準備しておきます。

私の許嫁である、花ヶ崎一太は成績優秀、スポーツ万能、挙句の果てにイケメン。

でもこだわりが強いひとだからちゃんもおめかししないといけない。

ドンドンドン!

お母様

はーい!今行くわねぇ。

花ヶ崎一太

お邪魔します

薬師寺龍華

ようこそ。わざわざ起こしいただいてありがとうございます。一太様。

花ヶ崎一太

顔を上げろ。

薬師寺龍華

はい。お久しぶりでございます。

花ヶ崎一太

ふん、いいからお茶を持ってこい!

薬師寺龍華

あ、えっと…召使い!

花ヶ崎一太

おい!なんでお前がやらないんだ!

薬師寺龍華

え…申し訳ありません…!

花ヶ崎一太

使えねぇな…

薬師寺龍華

申し訳ありません!

一太様は完璧。皆に尊敬される、素晴らしいお方だ。

でも…私のことを召使いのように扱う…きっと私のことが好きじゃないのね…

薬師寺龍華

一太様、今日はありがとうございました。またぜひ来てください

花ヶ崎一太

またな。

薬師寺龍華

はい。

そしてここは私の通う私立斗亜女学院。

日本必衰のお嬢様学校だ。

薬師寺龍華

皆さん、ごきげんよう

西ケ花心愛

龍華様!ごきげんよう!

百合園祈

今日もとても綺麗ですわ!

薬師寺龍華

あら、ありがとう。心愛、祈。

この2人は友達…ていうか取り巻きね。

そう。私の人生は充実してる。

大金持ちの両親。容姿端麗な許嫁。超お嬢様学校に通い、取り巻きもいて、みんなの憧れ…

そんな私の世界が崩れ去る時が来るなんて

西ケ花心愛

龍華様!帰りましょう

百合園祈

ぜひ、私たちと一緒に!

薬師寺龍華

ええ。そうね。帰りましょう

西ケ花心愛

見てみて。あそこに市立荒森高校の男子生徒が来ますわ

百合園祈

まあ、泥だらけで汚らわしい…

薬師寺龍華

ふふほんとね。どうもあの人たちからは品が感じられないわ。

西ケ花心愛

それに比べて一太様は…

百合園祈

成績優秀、容姿端麗、文武両道。龍華様、羨ましいわぁ…

薬師寺龍華

ふふ。そうねぇ。一太様は完璧な許嫁だと思うわ

ドン!

薬師寺龍華

痛っ。

西ケ花心愛

ちょっと!あんた何してんのよ!

百合園祈

荒森高校の分際で!無礼な!

薬師寺龍華

嫌だわ。泥が…

???

ご無礼をお許しください。お怪我はありませんか?

薬師寺龍華

…え、ええ。まあ、はい…

???

そうですか。どうもすいませんでした

薬師寺龍華

はい…

その時見た彼の顔は輝いてみた。

まるで心に雷が落ちたような衝撃が走った

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