香織
ここ?
咲良
うん!毎週月、水、金の18時から19時までここで..
咲良
ほら!お見送りしてるよ。
香織
どこどこ?
咲良
女子に囲まれてる...けど、ほら!背が高いからぽつん!て見えるでしょ!
香織
あ!あの人か!
香織
・・・
香織
えっ?
咲良
どう?イメージ通りだった?
香織
お巡りさん....?
咲良
え?
学生
ねえせんせえ〜LINE教えて?
学生
私も知りたい!カカオでも良いよ!
学生
てか電話番号知りたい
永
早く帰れ
学生
せーんーせーえー!
学生
先生ネクタイ曲がってる!直してあげる!
永
おい、触るな
香織
お巡りさん!!!
私が集団の近くへ駆け寄ると、 永先生は私の顔を見て目を見開いた。
覚えてくれてた!?と 喜んだのも束の間、
永先生は怒っているかのような真顔で 女子の群れをかきわけ、 私の元へ。
永
こっち。
香織
え、えっ、えっ?!
そのまま腕を引かれ、連れられるがまま 身を委ねた。
女子の声がどんどん小さくなる。
咲良
な、なになに、、?!
香織
(さっきの場所・・・)
連れてこられたのは 少し影になっていて 周りからあまり見えない場所。
何を言われるのかと ドキドキしていると、 永先生は掴んでいた手を離し、 溜息をついて私を見た。
永
何故、君がここに居るんだ?
香織
あ・・・友達が、ここに通ってて。
永
・・・
香織
ほ、ほんとです!ほんとに!
新渡戸 咲良、分かりますよね?
新渡戸 咲良、分かりますよね?
永
・・・新渡戸の?
香織
高校からの友達なんです。
永
彼女の学科は?
香織
〇〇学科です!
永
・・・
暫く怪訝そうな顔が続く。 しかし、私の必死な顔を見て、ようやく信じるよと言わんばかりに頷いてくれた。
永
・・・
永
色々と言わなければいけないことがあるが
香織
兼業?してるんですか?
永
いや・・・
香織
あ!もしかしてお巡りさんっていうのは、嘘ですか?
永
・・・
香織
あ、すいません、全然!言いづらいことは、言わなくて大丈夫です!
永
・・・あー、何と言うか・・・
綺麗な顔だと、 困っている顔ですら セクシーに見えるから不思議だ。
香織
・・・
永
悪いが、黙っていてくれ。
香織
えっ?
永
俺が、お巡り...さん。を、やっている事は黙っていてくれ。
永
いいな?
香織
・・・わ、分かりました!
香織
言いふらしても、私に得はありませんから!
永
助かる。
学生
せんせー?ここにいるの?
遠くに聞こえていた女子の声がまた聞こえだし、 二人で顔を見合わせた。
香織
か、帰ります!
急いでその場から去ろうとすると、
'' ガシッ ''
香織
っ!
腕を掴まれた。







