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第4話 荷物

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第4話 荷物

1 - 第4話 荷物

♥

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2020年02月11日

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あの話をして 一晩が明けた。 今日からまたひとりに。 そう思っていた…

玲奈

おはよー!

ともや

お、おはよう

ともや

(なんでだ?
なんでこんなに明るく。)

玲奈

今日からさ
私のアップ手伝ってよ

ともや

わかった。

玲奈

あと帰りもよろしく!
私を送って行きなさい!w

ともや

え、う、うん。

玲奈

じゃあまた後で!

驚きと同時に 嬉しさを感じたのは初めてだった 不思議だった

部活後

ともや

あ、あのさ

玲奈

なに?

ともや

ありがとう、話聞いてくれて

玲奈

いきなりなに?
照れるな〜w

ともや

いや、お礼を言うのは
礼儀でしょ

玲奈

そうだね
よくできました!

玲奈

あ、そうだ
今度から私とアップして!

ともや

わかった

ともや

ねぇ

玲奈

ん?

ともや

なんでなの?

ともや

昨日あれだけのこと知ったのに、過去を知ったのに

玲奈

だって助けたい

玲奈

力になりたい

玲奈

逆に聞くけど

ともや

なに?

玲奈

なんで1人で背負い込もうとするの?

ともや

他人を信じれないからさ

ともや

俺はインターハイに行きたいって思ってた。だから練習を厳しくした。元々株がない俺は駄々下がり。

ともや

如月ももちろんいた。俺は部内戦で一度もあいつに勝ったことはない。だから下に見られ続けた。そしてあいつは急速に俺に対する悪口がエスカレートしていった。

玲奈

まさかそれで、
あの時ドンマイって

ともや

そう。そして俺を軽蔑する事であいつの部活での立場を保ってる

玲奈

これって。クラスの女の子から聞いたことあるんだけど。もしかしてテニス部の闇ってこれなの?

ともや

よくわかったね。

ともや

俺はやることを全て笑われた。すべての標的にされた。先生とか大人に言ったところで変わることなんてなかった。そんなことを見てきて。

ともや

人を信じろなんて
甘い言葉

玲奈

ともや

俺からしたらただの毒さ

玲奈

気がつくと俺はスイッチが入ったように延々と言っていた。止めようがなかった。でもこれが本音だった。 女の子は静かに泣き出した

なんと言えばいいかわからなかった。なにも言えなかった。 涙が止まるまで待ち続けるしかなかった。

玲奈

ごめん。
本当にごめん

ともや

こっちこそ。

玲奈

なにも知らなかった。
なのに聞き出そうとした。
こんなに辛いことなのに

ともや

仮に知ったとして
君が変えることができるなんて
わからないよ。

玲奈

私は笑わない

玲奈

世界中の誰が笑っても。標的にしても。私は絶対にしない

玲奈

だから少しずつでいい
私を信じて

この言葉は嫌いだった なのにこの女の子が発した言葉は 温かくて優しい言葉だった 動揺したのか 俺からは言葉は出てこなかった

ともや

玲奈

んーそうだなw
じゃあ私だけを見て!

玲奈

そこから始めよう!

ともや

うん

玲奈

あと返信は必ずしてね!
既読無視は許しません!

ともや

うん

この後 会話した内容は覚えてない。 夕食のこともなにも覚えていない。 何時に寝たんだっけ? そう思いながら起きると

玲奈

今度の日曜日のオフ
駅に集合!

玲奈

あと明日はがんばってね!

なんのことだと思いしばらく考えたけどわからなかった。 とりあえず返信した。

ともや

わかった。日曜ね

ともや

うん、頑張る

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