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コメント
14件
大好きすぎます♡
ほんと好きです
ああ、もう…胸がぎゅっとなりました。北斗が「いい加減にしろよ」って叫ぶところ、あれは普段は一歩引いてる人だからこそ、ものすごく響きましたね。大我くんが「SixTONESの京本大我でいられなくなる」って泣き叫ぶ台詞、彼のアイデンティティの全部がそこにかかってるのが痛いほど伝わってきて…。メンバーみんなが「頑張らなくていい」って抱きしめてるのに、その優しさが逆に彼を追い詰めてる切なさ。この後の展開、すごく気になります。
第四話
『歪んだ仮面 後半』
START
スタジオにきらびやかな照明が灯りイントロの音が鳴り響く
カメラの赤いランプが一斉に点灯し番組の収録が始まった
さっきまでの胸の苦しさはアドレナリンのせいで一時的に引いているように思えた
マイクを握り自分のパートをいつも通り美しく歌い上げる
本当に大好きなメンバーと大好きな歌だ
これだけでいいはずなのにサビに向けて全員でポジションを移動した瞬間その視界に客席やカメラのレンズが飛び込んできた
『グループに必要ない』
『お前さえいなければ』
大我
大我
頭の中で打ち消したはずのあの文字たちが容舎なくフラッシュバックする
カメラの向こうにいる何万人何十万人という人間が全員俺の破滅を望んでいるような錯覚に陥った
大我
喉の奥が急激に閉まり息が上手く吸えなくなる
自分のソロパート
歌わなきゃいけないのに肺が酸素を拒絶して掠れた息の音しかマイクに乗らない
大我
視界が急激に狭くなりスタジオの照明がぐにゃりと歪む
過呼吸だ
分かっているのに呼吸の仕方が思い出せない
足の力がふっと抜け俺はステージの真ん中で胸を押さえたまま崩れるように膝をついてしまった
スタッフ
樹
ジェシー
イントロの演奏が止まりスタジオが騒然となる
スタッフの焦った声が響く中真っ先に俺の元へ駆け寄ってきたのはメンバーたちだった
樹
樹が俺の背中に手を当て必死に声をかけてくる
ジェシーと慎太郎がスタッフを遠ざけるように立ち高地が「袋持ってきて!」と叫んでいるのが遠くで聞こえる
大我
こんな大切な本番を止めてしまった
メンバーにスタッフさんに多大な迷惑をかけている
その罪悪感がさらに俺の呼吸を浅く速くしていく
涙がボロボロと溢れて止まらない
すぐ近くで北斗が俺をじっと見つめているのが分かった
その瞳は今にも張り裂けそうなくらいに歪んでいた
大我
俺は胸を強く押さえたまま集まってきたメンバーやスタッフさんに向けて必死に歪んだ笑顔を作ってみせた
ボロボロの状態で涙を流しながらそれでも「俺は平気だ」という仮面を張り付けようとする
大我
樹
樹が今にも泣きそうなガラガラな声で俺の言葉を遮った
スタッフの「一度楽屋に避難させてください!」という声に促され俺は樹たちに支えられながら逃げるようにステージを後にした
誰もが俺を心配してくれている
その温かさが今の俺にはあまりにも眩しすぎてそして凶器のように痛かった
楽屋のソファーに深く身体を沈めさせられても俺の胸の激しい上下は収まっていなかった
メンバーたちが周囲を囲み樹が俺の背中をずっと大きな手でさすってくれている
樹
樹
樹の声は今まで聞いたことがないくらいに優しくてだけど微かに震えていた
ジェシーや慎太郎、高地も心配そうに俺の顔を覗き込んでいる
その全員の温かい視線が今の俺には申し訳なさすぎて胸が張り裂けそうだった
プロ失格だ
撮影中に過呼吸で倒れるなんて
これでまたネットに『プロ意識が足りない』『グループに必要ない』って書かれるんだ
メンバーにこんなに迷惑をかけて俺は一体何のためにここにいるんだろう
大我
恐怖と焦燥感が俺の身体を強引に突き動かした
俺は胸を強く押さえたままガタガタと震える足に力を込めて無理やりソファーから立ち上がった
大我
口角をぐっと引き上げひび割れそうな笑顔を張り付ける
大我
大我
樹
樹が焦って俺の腕を掴んだ
その手をすり抜けようと俺が一歩前に足を踏み出したその時だった
北斗
楽屋の壁際に立っていた北斗が弾かれたように鋭い声を上げた
いつもならこういう時に一歩引いて静かに見守っているはずの北斗だった
普段はプライベートで深く喋らない関係のはずなのにその北斗が見たこともないくらいに感情を剥き出しにして俺の目の前に立ちはだかった
北斗
北斗
北斗
北斗の瞳には今にも零れ落ちそうなほどの涙がたまっていた
大我
北斗
北斗が声を震わせながら俺のもう片方の腕を強くだけど壊れ物を扱うみたいに優しく掴んだ
左右から樹と北斗に腕を掴まれ2人のそしてメンバー全員の圧倒的な優しさと心配の熱が俺の冷え切った身体に伝わってくる
樹
樹
樹のガラガラな声が俺の頭の上から降ってくる
2人が必死に俺を繋ぎ止めようとしてくれているのに俺の頭の裏側ではまだアンチコメの文字が『お前なんて必要ない』と冷たく囁き続けていた
北斗の剥き出しの感情と腕を掴む手の震え
そして樹の全てを包み込むような静かな声
メンバー全員の痛いほどの優しさが俺の頑なだった心を一瞬だけ柔らかく解きほぐした
大我
俺は力なく俯き2人の言葉に静かに同意した
そうだ今の俺は明らかに異常でこのままステージに戻ってもまともに歌える保証なんてどこにもない
大人しくスタッフの指示に従って今日は休むべきなんだ
そう思ったはずだった
けれど俯いた視線の先床に落ちた自分のスマートフォンの黒い画面が不気味に光る
その瞬間あの暗い自室で見た冷酷な文字たちが網膜の裏に鮮明に蘇った
『プロ失格』
『あいつのせいでグループのクオリティが下がる』
『もういなくなればいいのに』
――ここで逃げたら、俺は本当に終わる
ただでさえ「必要ない」って言われているのに本番を自分の体調不良で飛ばしたなんて事実が加わったら俺は二度とこの大好きな6人の場所に立てなくなる
冷え切った身体に今度は恐怖という名のアドレナリンが恐ろしいスピードで駆け巡った
大我
ぽつりと掠れた声が俺の唇から漏れた
樹
樹が怪訝そうに俺の顔を覗き込む
腕を掴む北斗の手が心なしかきゅっと強くなった
大我
俺は俯いていた顔を跳ね上げ2人の腕を逆に掴み返すようにして懇願した
目からは抑えきれない涙がボロボロと溢れて止まらない
仮面なんてとっくにひび割れて中身のドロドロとした焦燥感が剥き出しになっているのにそれでも俺は「本番に戻る」と言い張った
北斗
北斗の顔が今度こそ絶望に歪む
普段は見せないような本当に泣き出しそうな顔
大我
大我
大我
大我
声が裏返り喉の奥がヒリヒリと焼けるように痛む
その時楽屋の入り口近くで立ち尽くしていた3人が耐えかねたように俺の元へ一歩踏み出してきた
ジェシー
ジェシーが大きな身体を震わせ今にも泣き出しそうな歪んだ笑顔で俺の肩を強く抱きしめた
ジェシー
ジェシー
ジェシー
慎太郎
慎太郎が声を荒げて俺の前にしゃがみ込んだ
その大きな手のひらで俺のガタガタと震える膝を必死に押さえつける
慎太郎
優吾
髙地が溢れそうな涙を必死に堪えながら俺の背中にそっと手を添えた
優吾
優吾
優吾
5人全員からの魂が乗った言葉の数々
「足を引っ張りたくない」というプロとしてのプライドと「居場所を失いたくない」という狂気じみた恐怖
2つの感情に引き裂かれながら俺はメンバーたちの前でただ泣き叫ぶことしかできなかった
大我
左右から引っ張られる腕の熱を背中や肩から伝わる5人の温もりを感じながら俺はただ、消え入りそうな声で何度も何度も繰り返した
みんなが優しければ優しいほどこの最高なグループに汚い感情を持ち込んでいる自分が許せなくて俺の心は静かにさらに深い暗闇へと沈み込もうとしていた
♡ 💬 待 っ て ま す ⌒ ♪
Sola
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