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感動やん
続き楽しみです♪♪♪♪♪
ザー…
雨が2人の音を研ぎ澄ませる
時が止まったような傘の中で
心臓の音だけは確かに動いていた
ep.2 零れ落ちたのは…
斗亜
なんでここに…
健
その真っ直ぐな瞳の中に映る僕は
心の中まで全部見透かされたようで
雫の涙をためていた
バッ…
その時僕は…思わず顔を逸らしてしまった
健
斗亜
斗亜
斗亜
健
斗亜
息が苦しい。
胸が痛い。
こんな空気…したないのに
とあが小島くんを困らせてる
斗亜
斗亜
斗亜
振り返ったその時…
強く腕を引っ張られ
思わず足元がよろけた拍子に
後ろから抱きしめられた
ザー…
心臓が高鳴る
その音を隠すように 包み込む大きな腕
え…?
健
その腕にそっと手を添えた
斗亜
斗亜
健
健
斗亜
斗亜
健
健
斗亜
健
健
健
健
そうやったんや…
とあの誕生日のために…
それやのに…とあは…
斗亜
斗亜
自然と流れてきた涙は
先ほどとは違う重さで
微かに笑顔が漏れていた
健
健
健
ギュッ…
さっきより軽くなったはずなのに
心臓の音は戻ってくれない
雨と柔軟剤の香りがする傘の中
このまま…
そう言いかけそうになるぐらい
僕は安心して泣いていた
ポツポツ…
健
斗亜
健
斗亜
あかん
冷静になってきたらめっちゃはずい
いつも近いはずやのに…
今はなんか…あかんて
斗亜
健
斗亜
斗亜
健
斗亜
その大きな腕を離すと
下から顔を覗き込んでくる
その優しい眼差しと目が合うと 離せなさそうだから
下唇を噛んで目線を外してしまう
健
クシャクシャ…
頭を撫でる手さえも
自分とは全く違って
大きな安心感を与えてくれる
斗亜
斗亜
斗亜
健
斗亜
斗亜
斗亜
斗亜
健
健
赤くなった目を擦りながら
目線を上にあげる
健
健
健
健
その瞬間…また胸が締めつけられた
今度は小刻みじゃなく
抱きしめられるような圧迫感に
少し震えながら
次の瞬間
出た言葉は…
す き …
続く…