君のそばにいるよ

分かりません。

怖い

聞くのは、凄く怖くて、

脳裏を横切る思考は全て、

『怒られるんじゃないか』

『またらんの病気の話が入るんじゃないか』

怖かったのに

『"偉いね"』

かけられたのは

ただただ優しくて、

暖かくて

眩しくて

俺の心に宿った光のようだった

いるまくんだから出来る、

いるまくんの、才能だよ。

なんでだろう、

涙が止まんなくて

苦しいのに、嬉しくて。

ずっと、ずぅっと、

俺が欲しかった、求めてた言葉

そう思えたんだ。

大切な人がいなくなる運命で、

でも、楽しく生きて欲しいから、

笑ってあげるしかなくて、

ああ言われた時、

なんて言えばいいか迷った

黙って、俺のそばにいて、

何したいんだって、思うけど

それ以上に、

嬉しくて、悲しくて、切ないのが

勝っちゃって、

このありふれた一言だけを

繰り返してしまうんだ。

何処か幼くて、でも体も手つきも大人で

優しい声してて、

俺もこんなふうに

こんな大人になれたらなって

ちょっぴり思ったんだ。

見慣れた景色。

ああ、俺、病気ホントにあるんだ

知ってるはずなのに

また、実感した。

いろいろ我慢してるでしょ？

なんだろう

別に言われてないのに、

差別受けてるみたいだな、笑

みことの方が、

俺より我慢してた。

みことの方が

ああなるまで、よく泣いてた。

みことの方が

いるまのこと、よく考えてた。

"みことの方が。"

我慢しなきゃ、ｯ、

幸せに人生終えたいのｯ、！

ｶﾞﾗｶﾞﾗ…ｶﾞｼｬﾝ。

いるまと別れよっかな、