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あかり
ねぇ
あかり
角待ちおばさんって知ってる？
海斗
なにそれ
海斗
てか、最近なんで一緒に帰らないの？
あかり
それはいいから
あかり
とにかく聞いて
海斗
おう
あかり
最近その角待ちおばさんが出てくる
あかり
条件が分かったの
海斗
条件って？
あかり
まず
あかり
外に歩いて
あかり
角を曲がる時に必ず一度立ち止まること
海斗
必ず？
あかり
そう
あかり
必ず
あかり
それをしないと角待ちおばさんは出てこないの
あかり
2つ目は
あかり
毎日角待ちおばさんに感謝する事
海斗
おい
海斗
待てよ
海斗
なんで角待ちおばさんに感謝するんだ？
あかり
それは
あかり
私にも分からない
海斗
どうゆう事だ
あかり
...
あかり
実はね
あかり
3つ目の条件はね
あかり
角待ちおばさんに会ったら絶対驚かないこと
海斗
角待ちおばさんに会ったら驚かないこと？
あかり
そう
あかり
実は
あかり
角待ちおばさんが出てくるのはいつどこに出るのか分からないの
海斗
へぇ
あかり
それから
あかり
角待ちおばさんに会って
あかり
もし驚いちゃったら
あかり
死ぬまで地面を引きずられて
あかり
角を曲がる度に体に当たって骨もボロボロになるらしい
海斗
なんだそれ
海斗
こぇーな
あかり
そう
あかり
それで今
あかり
2つ目の条件をクリアしてるの
海斗
え
海斗
もしかしてあかり角待ちおばさんに会おうとしてるのか？
あかり
うん
あかり
でもね
あかり
3つの条件をクリアしたら
あかり
角待ちおばさんが何でも願いを叶えてくれるらしい
海斗
おい
海斗
そんな危険なことやめとけって
海斗
何かあったらどうするんだよ
あかり
大丈夫だよ
あかり
私、絶対驚かない自信あるし
海斗
でも
あかり
大丈夫だってー
あかり
それより
あかり
いつ来るかドキドキする
あかり
今、町の曲がり角手当り次第曲がってる
海斗
ほんとに大丈夫なのかよ
海斗
おい
海斗
大丈夫か？
海斗
どうした？
海斗
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応答なし
あかり
やばい
あかり
どうしよ
あかり
助けて海斗
海斗
どうした
あかり
いま、3丁目の角を曲がったんだけど
あかり
角待ちおばさんがいた.....
海斗
ようやく会えたのか
海斗
よかったじゃん
あかり
ちがうの
あかり
角を曲がったら角待ちおばさんがいて思わずびっくりして声出しちゃった.......
海斗
海斗
え
海斗
何してんだよ！！
海斗
角待ちおばさんに会って驚いたら死ぬまで引きずられるって.....
あかり
あぁ....
あかり
どうしよう......
あかり
たすけて.......
あかり
こわいよ........
海斗
とにかく....
海斗
いま、角待ちおばさんは何してるんだ？
あかり
今、私をじっとみてる.......
海斗
逃げろ！！
海斗
とにかく逃げろ！！
あかり
ダメだ.....
あかり
足が動かない.......
あかり
だんだん近ずいて来る........
海斗
大丈夫か？
海斗
俺がいまそっちに向かってやる
海斗
３丁目だったな
海斗
今いってやるから待ってろ
3分後——
あかり
...
海斗
おーい！！
あかり
...
海斗
どこだー！！
あかり
...
海斗
(あれから)
海斗
(あかりから返信が来ない)
海斗
(探しに行ったけどあかりの姿はなかった)
海斗
結局あかりは——
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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