続き
今まで散々僕に暴力や暴言を浴びせてきていた君が
突然部屋に入ってきた
怖いという気持ちとは裏腹に少しだけ
本当に少しだけ……
嬉しく感じる僕がいた
桃
見られた時点で「していない」とも言えない
ほんの少し頷いた
桃
桃
意味がわからなかった
泣きそうな顔でそんなことを言ってきた
なんで君が泣きそうなのか
なんで君が僕の部屋に突然入ってきたのか
なんで君が手当をしたいと言い出すのか
僕にはさっぱり分からなかった
聞きたかった……でも怖い
口答えをしてまた殴られてしまうのが怖かった
青
桃
桃
青
また『あの時』みたいに優しく話してくれる
ここで聞いてみようと思った
青
桃
予想外の返答に君は少し混乱していた
桃
桃
桃
桃
桃
桃
本当に馬鹿みたいな理由だと思った
でも僕はそれだけで嬉しくてッ
青
青
桃
君は嬉しそうな顔をした
君のその顔が好き──
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