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嫌われた──?

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嫌われた──?

3 - 君の好きなところ

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2022年11月27日

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続き

今まで散々僕に暴力や暴言を浴びせてきていた君が

突然部屋に入ってきた

怖いという気持ちとは裏腹に少しだけ

本当に少しだけ……

嬉しく感じる僕がいた

青……自傷行為…してたのッッ?

見られた時点で「していない」とも言えない

ほんの少し頷いた

そっか…ッ

傷の手当……してもいいかなッ?

意味がわからなかった

泣きそうな顔でそんなことを言ってきた

なんで君が泣きそうなのか

なんで君が僕の部屋に突然入ってきたのか

なんで君が手当をしたいと言い出すのか

僕にはさっぱり分からなかった

聞きたかった……でも怖い

口答えをしてまた殴られてしまうのが怖かった

……ッッ

いい…かなッ?

殴らないから…嫌だったら教えてッ?

また『あの時』みたいに優しく話してくれる

ここで聞いてみようと思った

な…んでッ?

えッ?

予想外の返答に君は少し混乱していた

えぇ…とッ

俺が青のことそんなに追い詰めてて…

ちょっとでも……ッお前の心にッ寄り添えたらなって……ッッ

バカみてぇだよなッッ

ポロポロッ

あれッ?泣くつもりじゃッッ

本当に馬鹿みたいな理由だと思った

でも僕はそれだけで嬉しくてッ

ありがと…う……ッッ

その気持ちだけでッッ僕…は、嬉し…、よ?

ッッ!

君は嬉しそうな顔をした

君のその顔が好き──

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