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――これは、それからの2人の物語

ルナ

…ねえ、悠希也

悠希也

ん?なんだ?

ルナ

あのさ、遥くんに伝言頼みたいんだけど

悠希也

(遥?ルナとハルに接点なんてあったっけ)

悠希也

あー、別にいいけど

ルナ

ありがと

ルナ

えっと、「今日の放課後に、C組に来て」だって

悠希也

C組?あいつE組だよな?

ルナ

あー、うん、C組の子が遥くんに言いたいことがあるって

悠希也

…告白か?

ルナ

まあ、そうなんだけどさ

ルナ

去年、遥くんと同じクラスだった子で…うん

悠希也

(やっぱり、ハルはモテるんだな)

ズキッ

悠希也

(この間ハルは、俺のこと好きになるかもって言ってたけど、告白されたら嬉しいよな…)

誰かも分からない、その女の子に嫉妬した。

ルナ

伝言、頼まれてくれる?

悠希也

あ、ああ…

悠希也

(断ればよかった…)

昼休み、クラスの友達とドッジボールをしている遥を眺める

悠希也

ハルだって、女の子に告白されたら…

悠希也

あれっ、悠希也じゃん!!!

こちらに気付いた遥が手を振る

珍しいな、どうしたん?

悠希也

あ…あのさ、伝言があって

悠希也

(まあ、仕方ない、どうにでもなれ)

悠希也

…今日の放課後、C組に来て、だって

小声で言った内容に、遥が首を傾げる

C?…まあ、分かったけど

悠希也

あ、よろしくお願いします…

なんだよ、他人行儀な

笑いながら悠希也の頬をつねる遥 今日の放課後は部活のミーティングなんだけどなー…とボヤく

悠希也

いててっ…やめろし

悠希也

……告白だって

悠希也

(あ、言っちゃった…不安で思わず…)

あぁ、そうなのか

遥は悠希也の顔を見つめると、ああ!と何か気付いたように言う

大丈夫だって!俺別に告白されたらすぐ付き合うとかじゃねーし!

悠希也

慰めてるつもり?それ

もち!!!大丈夫だから!安心しろ!

ニカッ、と笑う遥に、思わず笑みがこぼれる 遥のこういうところが好きなのだ

悠希也

安心したわ

せいぜい頑張れ、モテ男くん 笑いながらそう言うと、遥はまた悠希也の頬をつねった

悠希也

どうだった??

あぁ、告白?

悠希也

そそ

悠希也

てか、相手誰だったん?

去年同じクラスだった子

割と静かめの

悠希也

あ、そうなんだ

悠希也

かわいい?笑

まあ、普通だな(笑)

悠希也

かわいいって言ってらりなよ笑

ゆきや、誤字ってんじゃん

焦ってるの?かーわーいー

悠希也

うざwww

悠希也

そーですよ!焦ってるよ!そりゃあさ!

安心しろって!

さすがに断ってきたぞ?

悠希也

あ、そうなんだ

話したこともほとんどない子だからな

悠希也

悠希也

話したことある子ならよかったん?

それもだめだ、悠希也より大切な人なんていねーよ

心配しすぎか(笑)

悠希也

するに決まってるだろ笑

あ、それでさ、せっかくだからその子に聞いてみたんだけど

悠希也

ん?なにを?

いや、付き合うってどういうことなの?みたいな

悠希也

あーね

悠希也

なんて言われたん?

手繋ぐとか、デート行くとか、ありふれた感じのこと(笑)

悠希也

へー

悠希也

それがどしたん

あー、いや、そういうこと悠希也としたことないけど

なんか、やってみたいかも

悠希也

悠希也

手繋いだりってこと?

そそ

なんか照れるんだけど(笑)

悠希也

あ、

悠希也

俺もしたい、かも

あー

今度してみようぜ

悠希也

悠希也

うん

(あんなこと言っちゃって、がっついてると思われたら嫌だな…なんて)

ピンポーン

ガチャ

悠希也

は、ハル

ドアを開けると、照れたようにそっぽを向く悠希也がいた

(…かわいいな)

え…と、

宿題やろっか、、

昔から、宿題はどちらかの家ですることが多かった

悠希也

あ、うん

(ぼーっとしてんな、緊張、してんのか?)

俺のクラス、小論文の課題があるんだ

悠希也

そうなんだ

悠希也

俺は英単語でも覚えるわ

――偉いじゃん、後で問題出してよ ――いや、ハルは小論文終わらせて そんな掛け合いで、空気が軽くなる

んじゃ、始めるわ、対して時間かかんないと思うし

悠希也

ページをめくる音と、シャーペンの音だけが響く

悠希也

はるか

ん、どしたん?

呼びかけに顔をあげると 思っていたより悠希也の顔が近くにあり、驚く

悠希也

はーるか

だからどーしたんだよ

はにかみながら遥の名前を呼ぶ悠希也に笑って言う

悠希也

手、繋ご?

(なんだ、これ、すげえかわいい…)

あ、ああ…

ぎゅ

慣れていないのか、控えめに握る悠希也の上目遣いに、不覚にもどきりとした

悠希也

つ、付き合ってるみたいだね

(反則かよ…)

あ、あぁ、そうだな

悠希也

こういうこと出来ると思ってなかったから、嬉しい

(恋愛経験多いし、手ェ繋いだことも、キスしたこともある)

(なのに、なんでこんなにドキドキするんだ…)

悠希也

ありがと

もっと先かなって思ってたんだけどな…

悠希也

…え?

(負けたみたいになるから、まだ言えないけどな)

恋に落ちた、そう確信した。

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