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ジョングクが買って来たのはトッポッキとキンパ2種類。
ホソク
グク
グク
グク
ホソク
グク
少し顔を近付けてニッと歯を見せて"したり顔"をしたジョングクから掴まれた腕をぶんと振り払った。 その手でジョングクの尻を少し強めに叩くと、機嫌が良いのか'いてっ'と言いつつ笑いながらキッチンに向かった。
ジミン
ホソク
ホソク
今回は笑うだろうと予想して言ったのに。 逆にジミンは笑わず、そのかわりに両手で顔を覆って声にならない声を出して悶えていた。
ジミン
ホソク
逆に俺が笑った。 童貞でもあるまいし。 いや、この反応の差もジミンの"小聡明さ"なのか、そう思ったらやけに納得がいく。
まだ今日は一個も手を付けずにいた薬菓を取って口の中に放り込む。ほんのり甘い。
ホソク
まだ日が浅い時、鍛え上げられた背中を見た時は少しどんな風に女を抱くんだろうなんて思った事もあったけど、それもほんの一瞬だけだった。
そんなのを思い出してまた一個薬菓を口に入れる。
ジミン
顎に手を添えて、品定めする様な目つきで。 距離を少し詰めて、内緒話の時のそれだ。
ジミン
ホソク
敢えてその言葉に乗ってみせる。
事実、この厚めの良い色の唇とキスしたら薬菓より甘いのかなって少し興味があったからだ。
グク
別の部屋で運動をしていたジョングクが汗を滴らせている。 仕事中だった俺は手を止めて冷蔵庫を覗くジョングクを一瞥する。
今更な質問だ。 ジミンが帰ってからもう軽く5時間は経過してるのに。 部屋にある質素な掛け時計を思わず確認。
ホソク
グク
ホソク
コソコソ見えたのならそれはジミンの話し方のせいで俺ではない。
グク
そう言いながら寝転がると'ちょっと'と言って俺の太腿に頭を乗せてきた。 いや、別にそれは構わないんだけど
ホソク
しっとりと濡れた髪が問題なのだ。 パソコンを避けて両手も上げてジョングクのそれにくっ付けないよう指摘したつもりなのに。
グク
なんてTシャツを引っ張って額の辺りをごしごしと。 勿論そのTシャツは俺のだ。
ホソク
グク
俺の身体に両腕でしっかり抱きついてお腹にグリグリと顔を擦り付ける事まで 筋肉質なその腕の力から逃れられる訳もなく、虚しく足だけジタバタさせる。
このくだらない戯れが終わったら即お風呂に入ろう。 俺の腹部に顔を埋めたままふふふと笑ってるジョングクを見下ろしながら、心の中でそう決めた。
グク
俺をホールドした状態だがジョングクの顔がやっと見えた。
ホソク
グク
そんな事言われても。
グク
"損した"なら普通は話題終了なのでは? でも、ジョングクのド直球の質問はすかさずだったから。
ホソク
興味があるとはいえ、いくらなんでも大人の冗談だって事くらい分かる。 'ふぅん'とだけ答えたジョングクは珍しく甘えん坊の時間のようで、また俺の腹部に顔を隠してしまった。
というか、俺がそれを選べる立場にはない
偶然が重なって今ここに俺がいて、こんな状況下にいるけれど。 だからと言ってジョングクともジミンともフィールドが同じだとは思わない。
ジョングクにしろジミンにしろわざわざ俺とヤる必要はないという事だ。 アイドル、女優、モデル、スタッフ、エトセトラ。 勿論エトセトラの中に自分は含めていない。
自分を蔑んでいる訳じゃない。 俺は俺のフィールドがあるだけ。
キングサイズのベッドは大の字で寝ても余るから好き。 どう寝返りを打っても必ずベッドがそこにある。
日付が変わってやっと眠る体勢に入って目を瞑る。 やけに月明かりが明るい夜。 それのせいかいつもよりすぐに微睡んで。
グク
なのに、ゴソゴソという音とその声に重い瞼を開けざるを得なくて。
ホソク
グク
布団に潜り込んだジョングクの少し高い体温が背中を覆う。
俺とジョングクのベッド、いや、寝室自体別だ。 でも時々こうしてジョングクは勝手に部屋に入って来て、勝手にここで寝る。 "勝手"と言ってるはいるが、ジョングクの家だから俺が何か言えた義理でもないけれど。
二人分の体温で更にホカホカしだす布団の中が気持ち良くてまたすぐに瞼はゆっくり閉じる。
グク
片足夢の中に突っ込んだ俺の耳にはジョングクの言葉も現実か夢か区別し難い
グク
またその話か。 ないって言ったのに。 そう思うだけで口はもう動かせない。
グク
ホソク
現実に半分残ってる頭でかろうじてそれだけ答えた。
またゴソゴソと音がした後、二人分の体重を乗せたベッドから軽く軋む音。
グク
凄く近くでジョングクの言葉が聞こえたけれど、もう殆ど意識を手放していた俺にはまともに聞き取れなかった。
ぴったりとくっ付いたジョングクの体温が熱かったのか、砂漠を歩かされる夢を見た。