ぶるスマ

大好きな人の後ろ姿を見た途端、君の名前を叫ぶ

スマイルは、嬉しそうな笑顔で僕の名前を呼んでくれる

彼の前まで来て、思いっきりハグをする

朝っぱらから彼女の照れ顔を見れるなんて、最高すぎる…

僕とスマイルは、付き合っている

僕は、スマイルと交際を始めて先週1年を迎えた

僕達は、高校2年生！

教室についたら、僕は椅子に座る

そして、スマイルに僕の膝に座るよう言い、座ってもらう

そして、思いっきりぎゅーをする

スマイルはきっと、生まれた時から可愛かったんだろうなー

元からイケメンで、優しかったんだろう

僕達の周りでは

「相変わらず、ぶるーくはスマイルのこと溺愛してんなw」

「尊い…」

「バカップルかよwいいなーw」

など、声が上がる

あ"〜

抱き潰したい…

スマイルと帰れないなんて！

最悪！

スマイルは今日委員会で居残りだとよ

もー

1人は寂しいな…

そう思って歩いていたら、前からガラの悪い男子高校生が前から歩いてきた

あの制服…

ここら辺じゃないな…

あの制服は、確か…

？！

ヤンキーがいっぱいいる、◯◯高校？！

目つけられないようにしよ〜

まじか…

え、スマイル？！

なんで？！

今ここで知ってるって言って、僕らの高校にこの人が向かったら…

怪我人が出るかも…

よし、乗り切ろう…

それでも、

僕はスマイルの彼氏だし…

ヤンキーは、僕の胸ぐらを掴む

その瞬間、横から、急に激しい気配を感じ取った

見られてる

その視線は、近づいてくる

それと共に、これは殺気だということがわかる

だが、この殺気は僕に向いているものではない

このヤンキーに向けているものだった

ﾄﾞｺﾞｵｵｵﾝ！！！

目の前にいたヤンキーが、横に吹っ飛ばされた

吹っ飛ばしたのは、紛れもなく

スマイルだった

ヤンキーは、電柱に頭をぶつけた

電柱には、血飛沫がベタッとつく

スマイルはそう呟き

拳を作る

くるっと振り向くと、もう1人、柄の悪い男子高校生が走ってきた

それから、スマイルが伝説のヤンキーであることを知った

僕とヤンキー兄弟は、すっかり仲良くなった

これから公園に行ってみんなで道くさくって帰るつもりだ

てか！

僕の彼女、可愛くて強くてかっこいいって！

最強じゃん！！