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チャイムが鳴って、放課後のざわめきが広がる。
桜井凛は教科書をカバンにしまいながら、心の中で小さく息をついた。
桜井凛
そんな凛に声をかけてきたのは、 クールな先輩ーーさとみだった。
さとみ
桜井凛
さとみ
桜井凛
凛は思わず固まった。 ゲームなんて兄にコントローラーを奪われた経験しかなく、自信はゼロだった。
そんなやり取りを見て、後ろから陽気な声が飛んできた。
ジェル
振り返ると、オレンジ髪がよく映える先輩ーージェルがにやりと笑っていた。
さとみ
ジェル
さとみ
ジェル
火花が散る2人。 凛は早くも巻き込まれた気配を感じていた。
場所はゲーム研究同好会の部室。 ゲーム好きの生徒たちが集まり、 テレビとゲーム機が中央に据えられている。
ころん
まぜ太
ぷりっつ
あっきぃ
部屋は一気にお祭りムード。
さとみ
ジェル
ころん
桜井凛
さとみ
クールな言葉に、凛の胸が少しだけ高鳴る。
ジェル
ゲームが始まった。 画面の中でキャラ達がドタバタと戦い、部室は歓声に包まれる。
ころん
ジェル
ぷりっつ
まぜ太
凛はコントローラーを握る手が震えていた。キャラがまともに動かせない。
桜井凛
さとみ
さとみが静かに指示をくれる。 その声に導かれるように、凛は少しずつ動かせるようになった。
ジェル
凛が攻撃されそうになると、ジェルがさり気なく自キャラで庇った。
桜井凛
ジェル
さとみ
ジェル
ころん
バタバタするチームジェル。 一方でさとみは冷静に勝利を重ねていく。
試合が終わり、勝ったのはさとみチーム。
まぜ太
ぷりっつ
あっきぃ
凛は汗をかきながら笑った。
桜井凛
さとみ
ジェル
さとみ
ジェル
再び火花を散らす2人。 凛は苦笑いを浮かべる。
帰り道、夕焼けに照らされながら。
桜井凛
心の奥に芽生えた小さなざわめき。 それが恋の始まりなのか、まだ凛自身も気づいていなかった。