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隆史
よう、聡太久しぶり
聡太
久しぶり、隆史…ゴホッ！ゴホッ‼
隆史
どうした？
聡太
なんか悪性のインフルらしくてさ。
今、家で寝てるところなんだよね…
今、家で寝てるところなんだよね…
隆史
インフルかよ、物騒だな。
隆史
気をつけろよ
聡太
うん、気をつけるよ
聡太
聡太
そうだ、物騒といえばさ
聡太
最近多発してる殺人事件だよな
隆史
あぁなんかニュースでやってたな
隆史
怖いよな
聡太
うん、何か突然部屋に入ってきて後ろからロープで首をギュッと締めるらしいからね
隆史
そうなんだ、そこまでは知らなかった
聡太
おいおいニュース観てたんだろ？笑
隆史
考え事してて聞いてなかったわ笑
聡太
なるほどね、隆史は昔から、考え事するとまわりが見えなくなるもんな
隆史
まぁな
隆史
でも流石に家に入ってきたら気づくわ
隆史
そんで即返り討ちよ！
聡太
返り討ち？
聡太
そんなことほんとにできんの？笑笑
隆史
余裕余裕
聡太
流石隆史だな、スゴ…………ゴっ！ごほっ！ゴホっ！ゴホおっ！！
隆史
……おい大丈夫か？
聡太
聡太
……ごめん大丈夫大丈夫
聡太
ちょっと風邪酷くなってきたわ
隆史
ほんとに大丈夫か？
隆史
声変わってんぞ
聡太
うん、ちょっと風邪のせいでね…
聡太
聡太
ところで今度お前の家行きたいんだけどさ…道教えてくれない？
隆史
……おいおい、何回も来たことあるだろ笑
聡太
忘れちまった
聡太
住所教えてくれたら行くよ
隆史
…しょうがねえな、XXXX町XXXX番地な。
隆史
もう忘れんなよ
聡太
分かった
隆史
じゃ、安静にな
聡太
あぁ、絶対に行くから
隆史
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通話
05:00
隆史
隆史
何か今の電話すごい違和感があるな、何でだろう？
隆史
声が変わったのはまぁ風邪のせいだとしても…
隆史
ん？風邪じゃなくてインフルじゃなかったか…
隆史
…まぁたいした間違いじゃないか
隆史
隆史
あと変って言えば、家の場所を忘れてることだよな…
隆史
あいつはもう5、6回は家に来ているし…
隆史
インフルでおかしくなってんのかな…？
隆史
でも確か前に冗談っぽくだけど言ってたよな、自分の家より落ち着くわ、隆史の家は…って……ん？
隆史
隆史
あ、そうか、そういうことかっ‼
隆史
俺が1番感じてた違和感はこれだ!!
隆史
隆史
てことはまさか…
隆史
ヤバい、すぐ警察に
シュッ
隆史
え？なんだ？
隆史
隆史
うぐっ
犯人
やぁ隆史君
隆史
（ロープが首に…く、くるしい）
犯人
いやぁ次のターゲットを誰にしようか悩んでたからちょうど良かったよ
犯人
にしても即返り討ちにしてやるとか言ってたけど…あれは何だったんだ？笑笑
犯人
もしかして考え事をすると周りが見えなくなるとかいう悪い癖が出たのかな？笑笑
隆史
（会話を聞いてやがったのか…くそっ…）
犯人
いやー疑うこともなくあっさり住所を教えてくれてほんとにありがとう笑
隆史
（ううっ…死にたくない）
隆史
隆史
（やりたいことが…まだいっぱいあるのに…）
隆史
隆史
（…あぁ視界が…ぼやけてきた）
隆史
（…もう無理だ）
隆史
（…お母さんお父さん）
隆史
（…ほんとにごめん）
隆史
（…もっと早く疑うべきだったんだ）
隆史
（…気づくべきだったんだ）
隆史
（…聡太は俺を）
隆史
隆史
（…お前なんて呼ばないことに）
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