すみれ
ただいまー。
ガチャリ。
エレナ
お帰リ!すみれ!
エレナ
今日はニィが珍しいキノコを持ってきてくれるんだっテ!
すみれ
そうなんだ。
どんなキノコだろう…?
…毒じゃないよね?
エレナ
あと少ししたらくると思うヨ!
すみれ
わかった。
数分後。
ガチャ。
レクト
ただいまー。
エレナ
ニィ!お帰リ!
すみれ
お帰りなさい。
レクトさん。
レクトさん。
レクト
うーん。ただまー。
レクト
あちぃ~。
エレナ
それでっ?キノコハ!?
レクト
そう焦るなって。
レクト
ちゃんと持ってきてあるから。
エレナ
やったーァ!
エレナ
早く見せテ!
レクト
待て待て。
レクト
俺が風呂から上がったからな。
すみれ
わかりました。
エレナ
早く入って!
レクト
ああ。急ぐよ。
レクトさん。 お風呂中。
すみれ
ちゃんと食べれるのだよね…?
エレナ
わかんなイ!
エレナ
けど調理すれば食べれるヨ!
すみれ
うーん……。
数分後。
レクトさん。 お風呂上がり。
すみれ
あっ。
エレナ
早く早く!
レクト
あいよー。
レクトさんは着替え終わると、車から木箱を取ってきて、テーブルにのせる。
それを私達は、囲むように見つめる。
すみれ
………………。
エレナ
………………。
レクト
………………………。
エレナ
何!?この間!?
レクト
開けるか~。
エレナ
イェーイ!
すみれ
わーぁ。
レクトさんが木箱を開ける。
すると、木箱の中から土のような臭いがしてきた。
-
すみれ
わっ…。
エレナ
本物ダ!
レクト
すごいなぁ~。
エレナ
美味しそウ!
ええ~…?
レクト
んー、鍋にすると美味しそうだなー。
兄妹して……?
すみれ
……え……あ……やっぱり私…。
レクト
よし!とりあえず丸焼きにしよう!
すみれ
えっ。
エレナ
ダネ!
すみれ
ええっ…。
とりあえず、私とエレナちゃんでキノコを丸焼きにしてみました。
エレナ
美味しそう!
いい香り!
いい香り!
レクト
食欲がそそるなー。
すみれ
………………。
食事の時間。
レクト
さぁ。いただこう。
エレナ
うん!
すみれ
…………。
レクト
すみれちゃん?
どうしたんだい?
どうしたんだい?
すみれ
……えっと…。
エレナ
あー!お腹空いてないとカ!?
レクト
そうなのかい?
すみれ
あ………まぁ……はい……。
レクト
じゃ、まず俺が食べるかー。
レクトさんが、キノコを食べる…。
すみれ
えっ?ちょっ…。
レクト
んんっ!?
すみれ
えっ?
エレナ
何!?何!?
エレナ
そんなに美味しいノ!?
レクト
ああ……。やばいぞ…。
エレナ
ほんと!?
エレナちゃんがキノコを食べる。
エレナ
あっ!美味しいネ!
すみれ
………………。
私は改めて、頭の中にあのキノコを思い浮かべる。
-
すみれ
………。
すみれ
これ……………
ガシャリンッ!
すみれ
っ?
前を見てみると、レクトさんがいなくなっていた。
すみれ
えっ?
エレナ
ウウウウウウ…………。
すみれ
ど、どうしたのっ?
エレナちゃんと目が合う。 けど、目が普通じゃなかった。
まるで、私を獲物を狙う目で見ていた。
目があった瞬間、背筋がぞっとして、直ぐに離れた。
レクト
%#&¥$=*・¥&%#$%ーぁ?
エレナ
ウウウウウウ………。
すると、エレナちゃんはキノコをわしづかみして、私の口に無理やり入れてきた。
すみれ
んんんー!!
エレナ
食え!!
そのあとの事は、覚えてません。
END。