雨音が響く
生まれて初めての都会は 空蝉達の声が煩わしく耳に入る
特徴的な大阪訛りの人が濡れたティッシュを差し出す
I
周りの声は止まらず
ただ,やまない雨のようだった
I
煩い人々の声は耳に入ってすりぬける
「ねぇ,あの人イケメンじゃな~い?」
「うわっほんとだ~ww」
イケメンなんて何処にでもいるだろう
態々周りを巻き込んでまで言うことだろうか
「人間とはよく分からないものだ」
昔,お父さんが口癖でよく言っていた
小太りのオッサンと歩く中学生くらいの子
胸元をさらけ出す女
傘を持たずにただずむサラリーマン
全て,よく見る光景だ
アスファルトの上を踵を鳴らし歩く
たったそれだけなのに
耳に入るだけで鬱陶しく感じてしまう
近くのレストランのドアが開いた
カランコロンと音を鳴らして
見覚えのある黄色ベースの髪が見えた
I
Y
3年前,最後に出会ったのはその時だった
忘れかけてた思い出が蘇る
ギュッ…
俺はアニキの温もりに触れた
コメント
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えすき()続き求((
え、これ 続きます? てか続け