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えっ……じゃあ人って…… まじか……
毎朝通勤の度に
ぶつぶつ言っている一人の男を見かける。
男の近くの壁に寄り掛かり
内容を盗み聞きした。
目の前を女性が通る。
男
と呟いた。
会社員
次にビジネスマンが通る。
男
会社員
別の日、また盗み聞きしてみる。
やつれた男が通る。
男
会社員
会社員
次に肥満の男が通る。
男
会社員
会社員
会社員
会社員
その後、何度も観察するうちに
確信へと変わった。
ある日、思い切って男に
会社員
と懇願した
男は私を見つめ
私の頭に手をかざした。
それから男はいなくなった。
仙人だったのだろうか?
はたまた神か?
何にせよ、私は能力を身につけた。
それは期待するものとは違っていた。
単に
その人の直前に食べたものが 分かるだけだった。