私は、もう心も身体も限界だった。
きっとこれが最後の景色になる
紗凪
本当だったら…春高バレーも見たかったな

白布賢二郎
紗凪!

紗凪
白布くん…どしたの?

白布賢二郎
ごめん!

紗凪
白布くんが謝ることじゃないよ笑。私がただ、弱いだけ

白布賢二郎
そんな事ない。

紗凪
ニコ

白布賢二郎
もう…無理して笑わないでそして、演技とかしないで

紗凪
どうして…演技って分かって

白布賢二郎
朝、××と△△に言ってた事意味わかんなかったけど、今日の放課後に虐められてるの見た。見ちゃいけないって分かってた。でも。

紗凪
白布くんは、悪くないよ。大丈夫、大丈夫!気にしないよ?

白布賢二郎
うん

紗凪
ねぇ…

白布賢二郎
ん?

紗凪
春高バレー、頑張ってね!それと…マネージャーは私じゃないよ。

白布賢二郎
は…?どうゆう事だよ!

紗凪
私は、今日限りでバレー部のマネージャーを辞める。

白布賢二郎
急すぎて、話が着いていけない!

紗凪
ごめんね

白布賢二郎
なんで?2年間、ずっとマネージャーは紗凪だったんだよ。

紗凪
春高バレー、一緒に見たかったな笑。こんな私だったけどさ?笑ちゃんとみんなの事応援してたんだよ。

白布賢二郎
なんだよそれ…最後の会話みたいにして。

紗凪
本当にこれが最後の会話だから、ちゃんと最期まで、聞いててね?

白布賢二郎
…

紗凪
私の机の上に退部届が置いてあるから、それを、ちゃんと牛島くんに渡してね?

白布賢二郎
無理

紗凪
白布くん、お願いだから

白布賢二郎
これのことか?

白布くんが持っていたのは、確かに机の上に置いたはずの退部届だった
紗凪
なんで、それを持ってんの

白布賢二郎
紗凪の机の上に置いてあったから、

紗凪
そう、

白布賢二郎
あと、紗凪の代わりのマネージャーなんかいないんだけど?俺の中ではずっと紗凪なんだよ!

紗凪
そんなこと言わないで、ちゃんと新しいマネージャーを見つけといたよ。そのマネに色んな事教えてあげてね?

白布賢二郎
俺は、マネージャーは紗凪でいいんだよ!紗凪じゃないと嫌なんだ!最後の春高バレーも最後の試合も最後の一球も全部紗凪に見てもらいたいんだ!

紗凪
なに、言ってんの?私はマネ辞めるんだよ!?

白布賢二郎
ほんとにそれが自分の意思で思ってんのか?

紗凪
え、?

白布賢二郎
ほんとにそれは、自分で思ってんのか!?

紗凪
辞めたくないけど

白布賢二郎
けど、なんだよ

紗凪
もう、虐められるのが嫌なの…

白布賢二郎
だったら、今紗凪が辛い思いしてるなら…俺が助けてやるよ

紗凪
迷惑かけるだけだよ?

白布賢二郎
別にいいよ。俺は、今まで助けてやることが出来なかったんだから

紗凪
ほんとに言ってる?

白布賢二郎
俺は、本気だけどね

紗凪
そっか

白布賢二郎
俺の我儘でも、あるんだけどさ?マネージャー辞めるの無しにしてくんない?

紗凪
今回は、白布くんに負けたね笑。いいよ!白布くんが辞めるまでマネージャーやるから

白布賢二郎
マジで言ってんの?

紗凪
嫌なら、辞めるけどね?

白布賢二郎
辞めなくていいよ!笑

紗凪
分かった

私は、白布くんがいる限り白鳥沢学園のマネージャーは辞めれなさそう