芽依
私が中学生の頃は私が体育系の
部活に入っていたので無謀なことだけど、このビルの一階から最上階の
44階まで歩いて階段を登った、その頃のことだけど、とても怖かった体験をしました。
私が四階まで階段を登ってると正装した僧侶のような、人達がお経のようななんとも言えない不気味な声を
出しながら、私に近づくように付いてくる、数は丁度、十人、私は息を切らして、一気に二十階まで登ると
そこで諦めて、その場に座り込んだ。すると、この世のものではない僧侶のような者たちも急に立ち止まり、まだお経のような不気味な声を出している。
私は泣き叫んで、途中からエレベーターに向かって走って、急いで最上階まで向かった。
何とか最上階まで自分の家に帰ることが出来たけど、その後に更に恐怖した。
『無常な死を人柱として、この世界とあの世を彷徨う、嗚呼、我ら慰め足りないあの世へ帰りたいと願うが
人柱の血が足りない・・・』
私は確かに聴こえた。
その次に最上階のビルの窓の上から
大量の真っ赤な血のようなものが
一斉に流れて、私は失神した。
