テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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半透明な君へ

第33話 - "彼"は僕にとって___

311

2025年01月27日

#BL

#すとぷり

#桃青

nana( '-' )🩷️️🩵

青

桃

青

(おじいちゃんの話聞いたからかな...)

青

(もっとおじいちゃんのことが好きになったや...ｸｽｯ)

青

(もし、生きてたらｯ、おじいちゃんからもっと、色んな話をいっぱい聞けたんだろうな...っ)

おじいちゃんがいつも座ってた椅子

何となく、今でもそこにおじいちゃんが座っているような気がする

ふわっ...(カーテンが揺れる)

青

っ、！

青

(そうだ...)

青

(日に透けると、おじいちゃんは時々半透明に見えたんだ...)

青

(桃くんに...似てる)

その儚さも含めて、桃くんに似てると、そう思った

雰囲気落ち着いた声静かな笑い方

何より、あの青いブルーグレーの瞳と

突然ふと消えてしまいそうな...、彼が纏っている空気が似ている

青

...(...、？)

青

(あれ、なんだろ...)

青

(いま、すごく桃くんに会いたい...っ)

突然それは波のように僕を襲った

無性に会いたくて、... 胸の中がなんだかむず痒くて

黒猫

.....、？

黒猫

青ちゃん、、どうしたの、？

水猫くんのお兄ちゃんである黒猫がそう問いかけてきた

青

.....今、急に会いたくなった人がいて、なんか苦しくて...

黒猫

...それってどんな人なの、？

僕はゆっくりと瞳を閉じて"その人"を思い浮かべる

落ち着いた優しい声と、ピンクの髪色

そして、透けるような白い肌

それから、...ピアニストみたいな長い指

人一倍優しくて、人一倍誰からも遠くて、でもなんだかほっとけない人

最近、僕の頭を支配してて、胸の奥をぎゅっと苦しくさせる人

青

("彼"は僕にとってどんな存在なんだろう...)

お母さん

あ、やだ青、そんなとこで寝ないでよ〜

青

.....、ん、...

青

...あれ、、？

青

...え、い、いつの間に、寝て...

もう外はすっかりオレンジ色になっていて夕日が差し込んでいる

青

水犬くん達は、...、？

お母さん

隣の部屋でゲームしてるよ。今日は泊まってくって(ﾆｺｯ)

なんでも、僕があまりにも幸せそうな顔で寝ていたから、起こすにも起こせなかったそう

お母さん

あ、そだ青...

お母さん

ケーキ注文してるから取りに行ってくれない...、？

青

ケーキ...、？

お母さん

え、、まさか何の日か知らないなんていうんじゃないんでしょうね？笑

お母さん

ん、！(カレンダー指差)

青

(あそっか、お墓参りに気を取られてたけど)

青

(今日はクリスマスだ...)

青

えぇ、...寒いのにぃ

お母さん

こんだけ寝てて何言ってんの

お母さん

少しは動きな文化部

青

いや、マネージャーだし()

僕は、ハンガーにかかったコートを羽織った

お母さんは僕の首に長い手編みのマフラーをぐるぐるに巻いて微笑む

お母さん

よし、行ってきな(ｸｽｯ)

青

(手先は器用なのにあいかわらず不器用だな()　)

お母さん

あ、今日はイルミネーションが綺麗だと思うから寄り道してもいいからね？

お母さん

ただし、7時まで！笑

青

(イルミネーションなんて興味無いけどなぁ)

青

いってきまーす(ｶﾞﾁｬｯ...)

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2件

作品投稿ありがとうございます 💬失礼します‼️ お母さん察してるのかな？分かってない青くんも可愛い💙 ホントに私nanaさんが書くこの作品大好きなんです💙 何だか儚くてでも美しくて……🌼 お忙しいかもしれませんが、これからも応援しています📣✊

nana( '-' )🩷️️🩵

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