母
スマイル〜???
スマイル
!!
母
また海から顔だしてたの?
スマイル
…うん。
俺は人魚だ。7人の兄と姉がいる。
母
もー、海にでたいの?そんなお年頃かしら!
ここの海に規則はない。海から 出たいと願えば、別にででも 構わない。
だが、人魚から人間になるのは 不可能だ。
でも、前にいたな。人魚から人間になった 人が…。俺も、人間になりたい。
母
…人間になりたいって、思うの?
スマイル
え…?
なんで…。わかったんだ。
母
そりゃあ、毎日あなた海から顔をだしてるのよ?嫌でもわかるのよ
スマイル
そう…。
母
なんで???
スマイル
え?
母
なんで人間になりたいの?
スマイル
…
スマイル
浜辺の城に住んでる人に
スマイル
恋をしたからだよ
きんとき
ふわぁぁ…
カーテンの隙間から光がみえる。
きんとき
朝…
きんとき
あ
今日は少しだけ海に連れて行ってもらえる日だ!
俺は海がすぐそこにあるってのに、海に行かせてくれなかった。砂浜に行くのはいいんだけどね?
なんでだっけ…?あ、父さんの兄弟が航海をして亡くなったからだ。それから海は恐れられてしまって、俺は3ヶ月に1回しか海にいけないんだ。それで、今日はその日…。
きんとき
やった…!
俺はベッドから出て、クローゼットを開け、着替えを始めた。
メイド
おはようございます、きんとき様。
俺が真ん中の大広間にでたら、メイドの1人が声をかけてきた。
きんとき
ああ、おはよう!
メイド
今日は、いつもより起床が早いですね!
きんとき
そりゃあそうだよ!だって今日は、海に出させてもらえる日だから!
メイド
ふふ
メイド
今すぐ朝食にしましょうか。
と、少し笑いながら言うメイド
きんとき
うん!
海…楽しみだなー。
母
ちょっと、きんとき。あなた、明日で18歳になるのよ。もう少しであなたは此処を継ぐことになるの。少し子供心を捨てたらどう?
きんとき
あ、おはよう母さん!
きんとき
て!朝からそんなこと言わないでよ!
母
…今日はいつもよりもっと幼く見えたから少し口をだしたくなったのよ。
きんとき
はあ?
いつもより幼い???
きんとき
メイド!俺、いつもより幼くみえる⁈
メイド
はい!いつもより幼くみえます!