むかしむかし、一匹の旅をしているきつねがおりました
ある日、食べ物も小川もない野原の一本道をあるいていました
ロンロン狐
きつねは、ずっと何も食べていませんでした
すると、道の途中にブドウ畑がありました
きつねは、お腹もすいたし喉もカラカラだったので、 ブドウ畑を見つけ嬉しくなり、
ロンロン狐
ところが、ぶどうは高い木の上にありました
きつねが背伸びをしても飛び上がっても、あとすこしのところで届きません
ロンロン狐
ロンロン狐
ロンロン狐
すっかりくたびれてしまったきつねは、もう自分のしっぽさえも ずっしり重たくなってしまいました
目の前のブドウがますます欲しくなりましたが
ロンロン狐
と、きつねは嘆きました
すると隣で小熊がピョンピョンとジャンプをして ブドウを取っていました
小熊ヘチ
ロンロン狐
狐はその様子をジーっと見ています
小熊はブドウをムシャムシャ食べています
小熊ヘチ
ロンロン狐
するときつねは、
ロンロン狐
そう言って去って行きました
小熊ヘチ
小熊ヘチ
おしまい
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