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無口なボーイ、取り合い中

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無口なボーイ、取り合い中

1 - 命の恩人、灰羽リエーフ(?)

♥

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2024年06月08日

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楼和

んーー…

お母さん

おーい!もう7時よ!

楼和

んーー、

楼和

おはよ、

お母さん

おはよー

お母さん

はい、早く食べないと遅刻しちゃうわよ!

楼和

うん…

楼和

いただきます

楼和

ご馳走様でした、

お母さん

準備できた?

楼和

うん

お母さん

今日だけ送ってってあげるから、乗って!

楼和

ありがと、

楼和

……

父の単身赴任だったはずが約5年はかかると言われ、

前の予定では3年半で終わると言われていた予定が

大きく変わり、中学生卒業とともに

引っ越してきて、高校は都会の東京。

ぼくからしたら地元の三重県を

離れるとなると寂しい気持ちが少し揺さぶる。

友達…というより人との関係での 『寂しい』という感情は一切ない。

あるとしても隣の家の可愛い子供くらい。

東京に来てから変な気持ちでいっぱいだった。

人の多さ、ここは都会だという存在感。

全てが漂ってきていた。

あ〜あ、慣れれるかな…

そんな中学校の最初と同じような違うような 気持ちでいるとあっという間だった

お母さん

ほら、着いたよ。

楼和

ありがと、行ってきます。

お母さん

ん、行ってらっしゃい。

楼和

……。

高校も中学校と似ているような似ていないような。

少しちゃらちゃらしたような苦手な人。

ぼくと同じような静かな人。

人気者の人。

沢山の人がクラス表を見ては、きゃー! と騒ぎ出す。

転校してきて何も誰も分からないぼくは 表情すら変わらないような気がした。

クラス表をパッと見た時、カタカナの名前の人が居た。

楼和

りえーふ…?

外国の人もいるもんなんだなと軽めに 見て自分の名前を探すと

その外国人と同じクラスだった。

少し面倒くさそうと思ったが、浅い溜息を吐き、教室へ向かう。

楼和

…。

自分の席に座り、辺りを見渡すと先程の外国人はもう来ており、グループが出来ていた。

流石都会。と謎に関心していると高校生初めの鐘が鳴り響く。

先生

はーい、席ついてください。

先生

今日からこのクラスの担任をさせていただきます。

先生

𓏸𓏸と言いますよろしくお願いします。

そう話し終わると一斉に教室が暖かい、いや 生暖かい濁ったような拍手で包まれる。

初めての高校生活、初めて会う担任の先生、で この先生が当たりか外れか様子を伺うような

変な雰囲気だった。

先生

それでは体育館に移動するので番号で並んでください。

校長

それで〜〜〜、

この時が今日1番緊張した時だった。

初めて見る先生達、初めて見る生徒、先輩。

広い体育館。

真隣にいるクラスメイト。

怖くて怖くてたまらなかった。

先生

はい、初めての全校集会お疲れ様でした!

先生

それでは初めに軽く自己紹介してもらおうかな〜

先生

自分の名前と好きなこととかいろいろよ!

先生

じゃあ端からお願いね〜

楼和

……(最悪だ…)

クラスの人達の前で喋る緊張感が嫌いで

人前でも話すことがなかったのに

凄く怖くて怖くて、息が少しづつ荒くなってる気がする。

リエーフ

大丈夫か…?(小声)

楼和

え…

楼和

あ、うん…

リエーフ

なら良かった…!

さっき目に入った外国人の灰羽リエーフが、 ぼくに声を掛けてきた。

ぼくからしたら声を掛けに来てくれた。 の方がいいかもしれない。

その事に驚き、曖昧な返事で返してしまった。

その事に少し反省をしながらもゆっくり息を整える。

隣の方からガタッと椅子から立つ音が聞こえて、 横を見るとリエーフが立っていて、

リエーフは身長が1年生とは思えないほどの高さでぼくの倍ある背で

ぼくの倍ある声量で話し始めた。

リエーフ

灰羽リエーフ!ロシア人と日本人のハーフです!!

リエーフ

俺は日本生まれ日本育ちなのでロシア語は喋れません…

リエーフ

バレー部に入ろうと思ってます!!よろしくお願いしゃーす!

まるでぼくの手本のような自己紹介を してくれたリエーフに感謝したい、

と思うほどの話題の広め方。

リエーフのような声量は出ないけど

リエーフのように、自然に。

楼和

花岡 楼和(はなおか るお)です…

楼和

親の事情で、、三重から、東京に引っ越して来ました…

楼和

慣れない事が、、多い、ですが……よろしく、お願いします…

話し終えた後は言えたという達成感が 今までより強かった。

これは全部リエーフのお陰と思っていた。

全員の自己紹介が終わったあと、いつも話しかけることがない自分がリエーフに話しかけていた。

楼和

えっと…リエーフだよね…

楼和

あ、ありがとう。

リエーフ

ん?俺なんかした?

楼和

えっと…心配してくれた、の。

リエーフ

あ!あれか!全然いいぞ!

リエーフ

その代わりにでいいんだけど…

リエーフ

バレー部の体育館ってどこにあるかわかる!?

楼和

え、あ、いいけど…

体育館を案内するだけならいいや、と 2人で教室を離れ、体育館に向かった。

楼和

ここ、第2体育館、、

リエーフ

おー!サンキュ!楼和!

楼和

うん、じゃあ、、ぼくは行くから……

リエーフ

おう!さんきゅな!

その場を去り、母に連絡し、迎えに来てもらおうとした時、後ろからどこか聞き覚えのあるような高い声がした。

鉄郎

おい!もしかして楼和か!?

楼和

え、

ぼくは戸惑いながらぼくの名前を呼んだ人を見た。

全く覚えていない人から名前を呼ばれ、

ぼくからしたら、知らない人が名前を知っているという怖い状況が出来ている。

鉄郎

久しぶりだな〜!おばさん元気か?

楼和

え、え…

鉄郎

あ〜…忘れてるよな…

鉄郎

一応、楼和と同じ小学校なんだよ。研磨もな。

無口なボーイ、取り合い中

気分で投稿します!!

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