黄
橙
青
紫
桃
赤
いつも君が言ってくれること。
『大丈夫。』
『心配させてごめんね…。』
これが君の口癖。
、ねぇ…
何で隠すのッ…?
無理してることなんて 分かってるから…
僕だって、皆に素直になれないことなんて 山々ある。
君が兄弟の為に頑張ってることは、 僕が1番知ってる。
そんな頑張らないでよッ…
『自然を生き物だと思っている人なんて、 クズと一緒。』
『今すぐ外に出るのを辞めろ。』
『体が弱いやつなんて、 この家庭には居ないはずだ。』
何度も聞いたこの言葉。
もう聞き飽きた。
いつも僕を助けてくれたのは 君だった…
けど、君は一人暮らしを考えている。
…僕、君が居ないと生きていけないよ…
黄
桃
目を覚ますと陰で心配性な三男が居た。
昔はクールで無口だった桃にぃは この8年間で凄く変わった。
印象自体ががらりと変わり、
僕と青にぃは酷く驚かされた。
ガラッ…
赤
黄
赤
勢いよくドアを開けて真っ先に僕の方に向かってくる赤にぃ。
心配から開放された瞬間に、すぐに誰かに抱きつきに行くのは謎の癖なのだろう。
黄
赤
黄
そう言ってスマホをポケットから取り出しながら部屋をそそくさと出ていく兄。
そして桃にぃと2人になり、 少し気まずい雰囲気が流れる。
桃
黄
突然名前を呼ばれて、 少し肩が上がる。
桃
黄
桃
桃
まただ…
また迷惑をかけてしまった。
それにストレス性の疲労と診断されるのも 5回目ほど。
正直症状については慣れたけど、 倒れる寸前の感覚が様々でいつも慣れない。
何も考えられなくなるというか、
ただ息が苦しくなって 力が膝から抜け落ちるだけ。
桃
黄
黄
嘘。
思い当たる節しか無い。
8年前のことも、全部全部…
記憶だってはっきりと覚えている。
でも桃にぃにそんなこと言える訳も無く、
また、息をするように嘘を吐く。
これで何回目かと言う程、
兄弟や友達に嘘を吐いてきた。
ガラッ…
青
さっきまでの気まずい雰囲気をぶち壊すように、青にぃが勢いよく扉を開ける。
青
黄
青
青
桃
ポチッ…
青
黄
青
青にぃは安心したように 僕の髪をふわっと触る。
青
黄
青
黄
''生まれつき''
その言葉に反応してしまう。
青
青
青
黄
青
黄
ガラッ…
医者
黄
医者
黄
医者
医者
黄
僕は腕を点滴で繋がれているため、 安易に動けたりはしない。
だから、側に居た桃にぃと青にぃが ゆっくりとベッドに座らせてくれる。
胸とお腹を聴診器で 口の中を舌圧子とライトで診られる。
この診察は小さい頃から何度もやった為、 とっくに慣れていた。
医者
医者
黄
医者
ガラッ…
医者と入れ違いに入ってくる 3人の兄。
青
紫
話を聞いていると、橙にぃが1番病院から遠い為、来るのが遅れたそう。
青
紫
赤
黄
赤
紫
紫
桃
桃
赤
桃
青
橙
黄
橙
橙
黄
橙
黄
橙
橙
黄
橙
黄
黄
橙
黄
橙
黄
橙
橙
黄
黄
橙
橙
黄
黄
橙
橙にぃが最後、少し寂しそうに微笑んだのは 僕の気の所為なのだろうか──。
軽く橙にぃと談笑をして早15分。
話している内に橙にぃの笑顔も増えて 僕は少し安心する。
完全に安心しきっている訳では 無いけれど、
さっきよりかは元気になっているような気がした。
紫
赤
赤
黄
…分かってる''フリ''
気をつけてる''つもり''
嘘吐いてるってばれてるかもしれない
嘘つきって言われるかもしれない
皆の末っ子じゃ居られないかもしれない
だけど、
今だけでいいから、
いつか8年前のことを皆に打ち明けるまで
このままで居させて──。
紫にぃが部屋を出て行った瞬間、
目の端に見えていた顔がふっと消える。
そのことに気づいて すぐに横をみた瞬間、
さっきまで隣に座っていた 橙にぃが、膝から崩れ落ちて倒れていた。
早速FN(ファンネーム)付けてくれてる方居てがち泣いた😭✨
付けてくれたら 100%フォローしに行きます🙄
FN:れぅのとりこ
FMも付けてくれたら がちでコメントしに行きます(
FM:🦔︎ ☁︎︎*.
よろしくね🤧💛
コメント
8件
もう、ほんとに好き(急なwww)
なんかもう好きです......🤦♀️(語彙力)