パチッ
先程までとても暖かな布団で寝ていた気がするが目が覚めたら見慣れたアスファルトの上だった
??
声のする方向を見てみると俺よりも頑丈に鎖で縛られた人間らしき人がコチラを見て笑っていた
らっだぁ
??
??
らっだぁ
目の前の黒髪の男性が咳き込むとと同時に吐血もするし顔色がとても悪い
しかしかと言って助けることも人を呼ぶこともできない
つまり何も出来ないということだ
??
研究員
動きたくなかったが心とは真逆に俺の身体は素直に研究人の後を追った
急に場面が変わり何故かベットの上に拘束されていた
らっだぁ
これは俺が実際に体験した地獄の5年の一部を映し出した夢だ
それを自覚した瞬間恐怖と痛みが無くなり淡々とやられている事を受け入れた
また場面が変わり自分の牢屋に戻ってきたようだった
らっだぁ
先程まで拘束されていた黒髪の人は落ち着いているように座っていた
??
らっだぁ
??
らっだぁ
コンタミ
目を凝らしてみると確かに何か奥に全く動かない人の姿を見た
らっだぁ
コンタミ
らっだぁ
コンタミ
??
コンタミ
らっだぁ
彼を見た人は誰であってもその種族が判明するほどの立派で綺麗な黄色の羽だった
コンタミ
金豚きょー
彼は比較的とても元気で無傷なような気がした
らっだぁ
らっだぁ
キョーさんの後ろからゆっくりとふわふわとした茶髪の人が飛んできてその人と目が合った気がした
らっだぁ
金豚きょー
らっだぁ
コンタミ
金豚きょー
緑色
コンタミ
金豚きょー
コンタミ
金豚きょー
コンタミ
その後数秒もしないでコンタミは地面に寝転がって深い眠りについてしまった
金豚きょー
らっだぁ
金豚きょー
らっだぁ
金豚きょー
緑色
姿を消したと思ったら監視が今何処に居るか見に行ってくれたようだった
金豚きょー
緑色
きょーさんは機嫌になりながらもみどりくんの言う事を聞いて帰って行った
緑色
そう言って彼もきょーさんの後を追ってふよふよと何処かに行ってしまった
その数秒後みどりくんが言った通り美味しそうな匂いのするジュースを持って研究員がやってきた
研究員
研究員
研究員
そう言って何処かに行ってしまった
らっだぁ
らっだぁ
今この状態なら飲んでも良かったのだがコップを取ろうとすると手が透けて飲めない
らっだぁ
俺は自分のコップを手に取り中身をトイレに流し眠り目を閉じた
らっだぁ
夢の中で寝るとどうやら現実に戻るらしい
ぺいんと
ぺんちゃんの方を見ると昨日とは見違えるほど顔色も良く規則正しい寝息まで聞こえて来る
緑色
らっだぁ
緑色
あの夢のおかげで彼をまた認識することができるようになったので感謝しなければならない
緑色
夢で見たみどりくんとは違いカタコトではなく普通にペラペラ話していた事に驚いた
らっだぁ
緑色
らっだぁ
その後も久しぶりに会った彼に色々聞いてみたらどうやら施設を出た時からずっと一緒に行動していたらしい
らっだぁ
緑色
らっだぁ
みどりくんの意味ありげなその言葉と表情に疑問を感じたが深くは聞けなかった