Nakamu視点
青柳 時
中村 水樹
時が驚くのも無理はないだろう。 赤く目元が腫れていて、よく見ると涙の跡が頬に残っているのだ。
鮫上 翠
青柳 時
時にも思うところがあるのだろう。
あのとき、シャークんでなくても、誰で合っても同じことを言っていたはずだ。
中村 水樹
多分耳のいいシャークんやBroooockでも聞こえていないと思う。 だって、聞こえないぐらいにか細く細っそりと呟いたから。
それに始めから、役に立ちたいだなんて無理だったのかもしれない。 だって、唯の人間だから。 生身の人間だからだ。
中村 水樹
青柳 時
中村 水樹
青柳 時
この場に居たくなくて、気づいたら何処かへ走り出してしまった。
きんとき視点
青柳 時
知らなかった。
俺たちが良かれと思ってしていたことも、Nakamuのためだと思っていろいろやってきたことも、全部Nakamuの負担になっていたなんて。
俺は、俺らは…、
青柳 時
Nakamuを追いかけるべきなのか、それもお節介なんじゃないか?
Nakamuに対しての接し方で、変に困ってしまう。
…どうすればいい?
鮫上 翠
シャークんに見つめられてはっとする。
みんな、同じように沈んだ表情をしていた。
口には出さないだけで、みんな考えていることは同じなんだ。
青柳 時
それだけを言い残して、外へ飛び出して行った。
Nakamu視点
ただただ我武者羅に走った。
息切れや脇腹の痛みが気にならない程に。
中村 水樹
自分が今いる場所を理解すると、一気に頭が冷静になり疲れがドッと来た。
言ってしまった。
言わなくてよかったことを、余計なことを言ってしまった。
俺はどれだけみんなを困らせれば気が済むんだ?
緑雨 幽
中村 水樹
緑雨 幽
中村 水樹
緑雨 幽
中村 水樹
一通り先程までに合ったことを全て話した。
失礼だとは思うが、みどりくんは思いの外親身になって話を聞いてくれた。
緑雨 幽
中村 水樹
緑雨 幽
緑雨 幽
みどりくんの話によると、幽霊固有能力は透過らしい。 みどりくんのオリジナルは爆弾と言っていた。
その幽霊固有の能力で、らだおくん?って人の力の暴走の被害に遭わなかったらしい。
緑雨 幽
緑雨 幽
中村 水樹
緑雨 幽
攻撃だけが全てじゃない…?
緑雨 幽
中村 水樹
緑雨 幽
緑雨 幽
小型の爆弾を生成しながら聞かれる。
緑雨 幽
緑雨 幽
中村 水樹
緑雨 幽
中村 水樹
緑雨 幽
緑雨 幽
中村 水樹
緑雨 幽
中村 水樹
緑雨 幽
ふわっと俺の方に歩いてきて、ぶつかる寸前で消えた。
何となく帰るのが気まずくて此処に来てしまった。
そう、此処は時と始めて会った思い出の場所。
中村 水樹
青柳 時
時の声がして振り返ると、安堵の色に染まり切った時がいた。
青柳 時
中村 水樹
青柳 時
青柳 時
「不思議だね」
彼はそう言って青桜をひらひらと舞わせた。
あの頃みたく温かい。
中村 水樹
中村 水樹
青柳 時
青柳 時
ふわっと、時に抱きしめられた。
季節外れな桜の香りが鼻腔を擽る。
青柳 時
中村 水樹
先程までの気まずさが嘘のように、素直に家路に着いた。
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