男子同士の恋愛ってアリなんですか?
高校2年生のじゃぱぱは、どこにでもいるような元気で明るい男子生徒。友達も多く、女子からも男子からも慕われる存在だが、自分の恋愛にはあまり興味がない。そんな彼のクラスに、転校生としてやってきたのが「ゆあんくん」。物静かでどこかミステリアスな雰囲気を持つ彼は、初日から周囲と距離を置き、誰にも心を開こうとしなかった。
「なんか気になるな……」
クラスの輪に入れようと何気なく声をかけたじゃぱぱだったが、ゆあんくんの鋭い視線にたじろぐ。しかし次第に、彼の素顔を知っていくうちに、じゃぱぱの中に今まで感じたことのない気持ちが芽生えていく。友情?それとも――恋?
一方、ゆあんくんもじゃぱぱの優しさと真っ直ぐな心に次第に惹かれていく。けれど、彼には誰にも言えない「秘密」があった。
「男子同士の恋愛って、アリなのかな……」
揺れ動く感情、周囲の目、そして自分自身への問いかけ――。
「好きになること」に性別なんて関係ない。
これは、不器用でまっすぐな2人の、初恋と成長の物語。