橙視点
橙
おはよ~!!
橙
...、?
いつも俺が教室に入ったら クラスの皆が笑顔で「おはよ」と言い返してくれる
でも、今日は教室の雰囲気が違った
冷たい目で俺の事を見て
何かコソコソと話し出す
橙
...おはよ、!
もぶ
...うぃっす、
俺の友達だってそう
いつもより薄い挨拶で 俺の事を冷たく見て
周りの男子にコソコソ話し出す
橙
な、なぁ、...みんなどうしたん、?
もぶ子
何言ってんの、?
橙
え、?
クラスで最もめんどくさい ランキング1位のもぶ子が 俺に冷たい言葉を発する
橙
何が、?
何の理解もできていない俺に とって 今の教室は居心地の悪いもの だった
もぶ子
...何って、
もぶ子
桃くんの告白、振ったんでしょ、?笑
橙
え、?
桃 と言うのは柴崎くんの 事だろうか
告白を振ったことにキレられているの、?
それとも柴崎くんに何か、?
頭の中で色々な事がぐるぐるしている。
もぶ子
あんた最低ね、笑
もぶ子
こんなウザイやつ...どうして告白したんだろう〜笑
橙
...っ、、、!
毎日囲まれるような生活に 慣れていたせいか
こんな辛いことに慣れていなくて
泣き出しそうになるのを グッとこらえる。
橙
ッッ...、、ダッッ
もぶ子
トイレでも行くの?このドブネズミ、w
もぶ
はははwまじウケる〜笑
もぶ
可哀想〜笑笑
橙
っ...ポロッ
橙
タッタッタッ...
教室のドアに向かって走り
ドアを開けようとした瞬間
桃
うぉ...、!?
橙
ビクッ...!?
桃
...柊くん、、?
橙
し、柴崎くん.....
昨日告白してきた柴崎くんが 教室に入ってきた。
桃
あのさっ、
昨日のことを話そうとしたのだろう。
けれど周りの視線が怖く
俺は
橙
ごめんっ、!タッタッタッ
桃
え、おいっ、!
逃げ出した
橙
っはぁッ...は、、ポロポロ
橙
...っ、、ピタッ
橙
ズルッ...
全てを失ったかのように
俺は廊下の地面にずり落ちる
橙
っ...ポロポロ
どうしてあんなことを言われないといけないの、?
...もう、辛いや、
メンタルなんて無い俺にとって
いつもと違うクラスメイトは
ナイフのように見えた
♡=1000