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いつやったかな
俺が何かしらの原因で旅行した
近いと言われて兵庫県へ
兵庫県に初めて足を運んだ日
なぜその考えに至ったのか思い出せないが
神戸の海に来た
眩い太陽の光
遠くの水面が揺れて輝いている
同じ海なのに透き通って見えた
砂浜の上で1人
突き刺さるような暑さも忘れて
来たり帰ったりする波を眺めていた
ふと､手に感覚が戻った
手に小さな貝殻が乗っていた
大阪
こそばゆい
その後､何をしたかは
記憶に残っていない
奴が橋本を殺して以来
俺は会社に行っていない
家にも帰っていない
大丈夫
俺は1人で生きていけるし
きっと誰も心配していないし
だが､いつだって復讐の想いは変わらない
日を重ねる毎､増してゆく
「憎悪に駆られた者は 前の人柄を打ち消す」
ここは兵庫県⬛︎⬛︎市
奴らの本拠地
兵庫県内の情報を引っ掻き集めて良かった
なぁ､見とるか？
いつでも､俺は準備万端やぞ
大阪
ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ…
大阪
「…お前､よくここに居るよな」
｢どーやら､お前は元梅田組長らしい｣
大阪
「…組長からの命令だ」
「抹消しろ、…ってな」
「…あぁ､名乗るのが遅くなった」
「俺は
ﾊﾞｷﾞ"ｮ"ｯ"
「ｧ"…?………
ﾄﾞｻｯ
大阪
大阪
先程まで真っ直ぐだった筈の首を見て思い出した
神戸の海に来た時
ヤドカリが俺に寄ってきた時
俺は
ﾊﾟｷ"ｮ"ｯ
大阪
手の中で押し潰した
蠢く生物を眺めながら
追加で
近くにあった石で叩き割った
原型が無くなるまで
石を振り下ろし続けてた
自分の手にも間違えて石をぶつけてしまって
血塗れになってるのも気づかず
その後は､熱中症になって倒れた
答えは証明された
どれ程､ナニカが犠牲になっても
目的が達成されるまで永遠と
あの時のヤドカリみたいにして
殻に閉じ籠ってても
殻ごと本体を潰してやるよ
大阪
巣を見つけ次第
火炙りにしてあげる！
