俺
ただいま〜……
つっても誰もいねぇんだけどな ははは…。
加奈
おかえりぃー♥
俺
!!?
加奈
へへー合鍵で来ちゃった〜♡
俺
そうか
俺には彼女がいた
可愛くていいところだらけの
しかし,俺は好きではなかった
加奈
どーするー?ご飯一緒に食べ行くー?
俺
いや、俺腹減ってないから
加奈
そっかぁ〜
加奈
あ!なんかおつまみ作ろっか!?
俺
ん、頼むわ
加奈
ほーい
彼女の料理は確かに美味い
そんないい所ばかりの彼女のどこが嫌か
それは
頭がおかしい
狂ってやがる
加奈
………よし出来たよぉ〜
俺
サンキュー
俺
俺
ん、やっぱ美味いわ
加奈
ありがと〜〜😝
AM7:47
俺
うわ、寝すぎた
俺
加奈〜〜
俺
そろそろ帰った方がいい………
俺
あれ?
俺
い、いない
俺
あぁもう帰ったのか
いつも遅起きの癖になんだ今日は
俺
……水飲も
俺
………
俺
あ?
俺
…なんだこれ
リビングの小さいテーブルに
正方形の小さい紙きれが置いてあった
そこには可愛い小さな字で
「今私がどこにいると思う〜? 私のマンション、実家にはいませーん。あ、海外とかにも行ってないよ〜 私がどこにいるか当ててみてね〜 私を見つけたらいい事があるよ〜 でも,もしあなたが見つけられなかったら」
少し間が空いて、次の行に
「死ぬよ。」
俺
は?
こういうとこなんだ
俺があいつを好きになれない理由
俺
くそ
俺
なんなんだよこれ
俺
めんどくせぇな
俺
やるわけねぇだろーが
俺は正方形の紙きれをクシャクシャに丸くしてゴミ箱に捨てようとした
加奈
本当に捨てるの?
加奈
あーあ
加奈
死んじゃうよ?
俺
ッ!!!
俺は首が一周するくらいの勢いで振り返った
あいつはいないはず
さっき見たが靴もなかった荷物も
なんだこれ
俺
……
これはやるしかねぇのか