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#  ぜんぶ屋上で紡いだ

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# ぜんぶ屋上で紡いだ

3 - # 泡沫

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2025年07月29日

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泡沫の夢を見ていた

真っ白な世界だった

暗闇ではなくただの白だった

せめても暗闇だったらと俺は思った

だって暗闇ならどこからか光が差しているかもしれない

きっと俺は希望を抱いただろう

でもここは真っ白

なにもない それこそ希望も期待も何も無い

少し先を眺めると人が居るのを見つけた

その人は何かを必死で叫んでる

段々こっちに近づいてくる

……なんか見た事ある顔

いやあればなんか見た事ある顔なんかじゃない

俺だ、俺自身だ

鏡で移したような自分がついに目の前に来た

何かかすれて聞こえた

飴 .ᐣ

早く__.ᐟ.ᐟ

飴 .ᐣ

_____.ᐟ.ᐟ

飴 .ᐣ

早く逃げて .ᐟ.ᐟ

飴 .ᐣ

お願い、だから .ᐟ.ᐟ

飴︎︎︎︎︎︎︎

はぁ…はぁ…

髪は濡れ 手は震えている

窓に反射する俺は、今までも見た事がないような顔をしていて。

飴︎︎︎︎︎︎︎

何、だったんだろ…

早く逃げて.ᐣ

どゆことだ….ᐣ

逃げるって言っても何から .ᐣ 何処から .ᐣ

まさか、先生から .ᐣ

不覚ながらもそう思ってぱっと横を見た

そこには昨日通りの整った顔があって

可愛らしく息をしている

こんないいやつがヤバいやつ、.ᐣ

そんなわけが無い

多少の疑問を抱えながらも

もう一度眠りについた

俺は小さい頃からずっと死にたかった

茈 母

いるま~ ?

茈 母

ごはんよ~降りてきなさい .ᐟ.ᐟ

母は優しかった

父さんはいなかったけどずっと

優しかった

でもそんな優しさも息苦しくて

母の呼びかけにも答えず

布団を被って寝たフリをしていた

どこにいても生きている心地がしなかった

ネットで死にたいと検索しても出てくるのは

こころの健康ダイヤルだけ

一人で抱え込まないで

そんな綺麗事に騙されてたまるか

結局辛いことを後回しに後回しにだけしてて

どんどん後が辛くなっていく一方だった

ある日のこと

授業中だった

何も感じなくなったのだ

急にプツンとにきれたようにどうでも良くなった

その時からだっただろうか

俺は〝ループ〟するようになった

違和感しか無かった、ずっと。

全く聞いてない授業でさえ繰り返されすぎて覚えた

なんなら質も深くなった

ずっと同じ給食で味がしなかった

味も何も感じないようになった

ただ舌に何か触っているな、とか、喉元をなにか通り過ぎたな、という

そんな日々をあの日から繰り返してた

繰り返してたからこれからも繰り返していくもんだと思ってた

でも心のどこかで限界が来て。

死にたいと思った

その時はもうその意思通り走った

学校統一のスリッパは脱げやすく転けそうになる

掃除があったばかりの廊下は酷く滑った

雪の降る音

蛍のともり

そんなもの全てにわずわらしさを憶えて

自分が嫌で

環境が嫌で

これは死ぬしかない

死ぬしか と思った

どうせ設備しかないと思っていた屋上は案外実用的だった

見渡すと端に横に並ぶ巨大な機械のようなもの達

中心に少し休憩出来るようなベンチがあった

周りには煙草カスが落ちていて

誰か吸ってんじゃねぇの .ᐣ 笑

と心の中で嘲笑した

お目当ての屋上下はプールになっていた

高所から落ちてくる物質に対しての水はコンクリ程度の硬さだと聞いたことがある

柵はそんなに高くないが柵を超えた先には何も無い

そのことを改めて理解してここなら死ねると確信した

右手を柵上に置き力を加え柵を飛び越えようとしたその瞬間だった

がちゃっ と扉を開ける音がした

反射的に振り向くと人がたっていた

人、教師?

そこにいたのは

国語教師、らんだった

あ~なんだっけ

いるま、よね.ᐣ

3年1組の

俺は3年3組

教師でありながらそんなことも覚えてないのか、と

見た目の若さに反した記憶力にもはや心配が勝る

3年3組、っすけど

思えばこれが初めてだった、彼との出会いは

俺はその日から屋上に行くようになった

教室に居たくないというのと、 もしかしたら彼が来てくれるかもという淡い期待を抱いて

でも実際に来た時には冷たい態度しか取れなかった

あ~死にて~

呟いてみた言葉は冷たい空気に蝕まれ消えてゆく

もはや死にたいという言葉は俺の中で意味を成していなかった

でもそんな言葉を発せば彼は来てくれるはずだから

…ほらやっぱ来た

そしていつも通りお前何言っ…

もう、やめてよそういうの…

…は?

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