午後8時頃太宰が何時もより遅めに帰宅した。
そして片手にピアッサーを持って
太宰
中也!私ピアス開ける!
中也
おーそーかー
中也
じゃあ店行ってやれ
太宰
そんなことでお金かけたくないよ。
中也
手前は安月給の俺らと違ってたんまり貰えるだろう!
太宰
違うよ。ちゃんと意味あるもん。
と落ち込んだ子供のようにしょんぼりした。まぁ。やらずとも話ぐらいは聞いてやろう。
太宰
ピアスの傷って一生物じゃない?
太宰
だから赤の他人より中也に開けてほしいの。
なんだよ此奴。顔赤くして一生つく傷開けてくれとか…
かわいいなおい。
中也
まぁ。そっそういうことなら開けてやらねぇでもないけど
中也
痛いのは厭なんじゃねぇのか?
太宰
そっ…其れは…其の…
太宰
とっ兎に角!私は中也がいいの…
中也
解った。ほら横座れ
二人がけのソファーの片方に太宰を誘う。
中也
どっちからがいい?
太宰
左…
中也
んじゃ行くぞ、
太宰
あっちょっ
太宰
やっぱ!
太宰
ねぇ!
ばちっ
太宰
っっ…いった!
太宰
痛い…っ
中也
あたりめぇだろ。
太宰
じゃあ次は中也だね。
中也
は?聞いてねぇ!
太宰
お揃い
と云って鞄から揺れてキラッと光る長いピアスを取り出した。
中也
ペアルックってやつか…
太宰
そう!2つで一つ!
中也
らしくねぇ
太宰
いいじゃん!
太宰
中也は右側だね!
太宰
行くよー
中也
まて!
太宰
さっき待ってくれなかったでしょ!
ばちっ
中也
いっっっ…てぇ!!
中也
莫迦か手前は!?
太宰
まぁまぁ。
太宰
傷が治ったら付けてね
太宰
私はご飯食べてくる
太宰
今日何ー?
中也
カレー
太宰
ふふっ…織田作にもあげなきゃ
ほんわかした空間でした