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Killer doll

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Killer doll

1 - 空っぽの人形

♥

81

2024年07月22日

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ゴン

んーーー!!やっと終わったぁ…!

キルア

お疲れ様!(ニッ

ゴン

ありがとう!

キルア

それにしても偉いよな、お前

キルア

ボランティアとしていろんな活動してるもんな

ゴン

うん!

ゴン

大変だけど楽しいよ!!

ゴン

俺…まだまだ全然弱くて、ヒソカにも勝てなくて……

ゴン

…俺がハンターになれた理由は俺自身の力じゃなくて、周りのおかげだから

キルア

キルア

それは違うだろ

ゴン

え?

キルア

お前が諦めなかったからハンターになれた

キルア

…だって考えてみろよ

キルア

他の奴らが戦ってた時、皆すぐ「参った」って言ってたじゃん

キルア

でもお前は、殴られても骨を折られても「参った」とは言わなかった

キルア

十分お前自身の力で勝ってるだろ

ゴン

…!!

ゴン

…ありがとう……

ゴン

ゴン

…ねぇキルア

ゴン

…聞きたい事があるんだけど、良い?

キルア

…ん?

ゴン

…その後の事なんだけどさ…

ゴン

…ほら、キルアのお兄さんの…_

キルア

…(ピク

ゴン

…キルアは…__

ゴン

…人の死に触れた時にしか”喜び”を感じられない…、そう育てたからって言われてたけど…、本当にそうなの?

キルア

…(ドクンッ

ゴン

…違うよね?

ゴン

…だってキルアは…_俺達と居る時だって楽しそうにしてたし…

キルア

…それ

ゴン

ぇ…__?

キルア

……それ、…本当だよ

ゴン

…な、にが…?

キルア

…確かにゴン達と居る時は楽しい

キルア

…でも、”人の死に触れた時”が、認めたくないけど俺にとっては一番楽しかった……

キルア

…兄貴の言う通り…俺は、”殺せる”か”殺せない”かで判断してる……

「やっと認めた?」

キルア

…ッ!?

ゴン

…キルア…?

「…やっぱりお前は俺達の家族だ」

「…そうお前が”感じた”のなら、もうそこに居る必要は無いんじゃないか?」

キルア

…ッッ黙れ…(ポソ

「…__だってお前は、心を持たないただの殺人人形なんだから」

ゴン

キル__

キルア

黙れっ…!!!!

ゴン

…ッ!?(ビク

キルア

…ぁ

ゴン

…ご、めん……

ゴン

思い出したくない事思い出させちゃったよね……

キルア

…ッ、違う……

キルア

…悪いのは俺だよ……

ゴンが俺を連れ戻しに来てくれた日、俺とゴンは恋人になった

…親は勿論認めてはくれなかった

俺は結局”あの人達”の言いなりで、俺の意思が尊重をされる事はない

ただ暗殺者の跡継ぎになる為に育てられ、不要な物は壊されて来た

…ゾルディック家に産まれた以上、人並みの幸せが与えられる訳がない

キルア

(…もしこのままゴンと居て、ゴンと付き合ってる事がバレたら…間違いなくゴンはアイツらに壊される…)

キルア

(…でも俺は…っ、ゴンと一緒に居たい…__)

キルア

(…もしまたあんな事が起こったら俺は…_今度こそ耐えられない…っ…)

自分が暗殺者に向いていると分かってはいる

…俺は本質的に暗殺者だ

殺しに”快感”を覚え、大事な物が壊されそうになった時は決まって何かを壊して守ろうとする

結局俺は逃げられない…_

キルア

(…俺がもし普通の家庭に生まれてたら、ゴンとずっと一緒に居られたのか…?)

キルア

…ッ(ギリッ

ゴン

…!

ゴン

…キルア…ッ!手…血が出てる…!!

キルア

…あぁ、心配すんな

キルア

これくらい放っておけば治る

キルア

(…力入れすぎたか…)

ゴン

ダメだよ…!!

グイッ

ゴン

ちゃんと手当てしないと…!!

キルア

…𓂃 ◌‬𓈒𓋪‪

キルア

(…やっぱり俺は…ゴンと…ずっと一緒に居たい…っ…)

キルア

(…俺は人形じゃない…)

キルア

(…ちゃんと心がある…)

キルア

(…もし俺に心が無いなら、ゴンと一緒に居たいなんて何も感じないはずだ…)

キルア

(…簡単な事だ…)

キルア

(…俺は…っ…)

…お前らの人形なんかじゃない…っ!!

ギュッ

キルア

…ッ(ガクガク

ゴン

…!

ゴン

…キルア、ごめんね…

ギュゥ…

キルア

…!

ゴン

大丈夫…

ゴン

…キルアは”人形”なんかじゃない

ゴン

…キルアにはちゃんと心があるし…、俺達の為に戦ってくれて…怒ってくれて…__

ゴン

…そんな優しいキルアが、人形な訳ないじゃん…(ニコッ

キルア

…ッ…ぅ(ポロ

ゴン

…辛い時、傍に居てあげられなくてごめん…っ…

ゴン

辛かった事…思い出させてごめん…

ゴン

でも俺さ…、もっとキルアの心の傷に触れたいんだ…

ゴン

…それで、その傷を無くしてあげたい…

ゴン

簡単に出来る事じゃないのはわかってる

ゴン

……でもさ、やっぱり辛そうなキルアはもう見たくないから…

ゴン

…これからはキルアが辛い時、絶対傍に居る……

ゴン

…キルアから離れない…

ゴン

キルアが何処に居たって絶対助けに行く…

ゴン

…だから、もう怖がらなくていいよ

ギュッ…

ゴン

俺がキルアを守るから…

キルア

…ッッ、…あり、がとう…っ…(ポロポロ

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